【2025年最新】エルメス「シェーヌダンクル」定価一覧・選び方・刻印まで徹底解説
2025.07.13

エルメスの人気ジュエリー「シェーヌダンクル」は、定価の変動やサイズ展開の多さ、そして中古市場での価値が上昇していることから資産性のあるアイテムとしても注目されています。
SNSや芸能人の着用をきっかけに興味を持った方も多い一方で、「どのモデルが人気なの?」「どのサイズが自分に合うの?」「最新の定価はいくら?」といったポイントが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、シェーヌダンクルの種類や定価一覧(2025年最新版)、サイズ選び、年代ごとの刻印まで徹底解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
シェーヌダンクルとは?

「シェーヌダンクル(Chaîne d’Ancre)」は、1938年にエルメスの4代目当主ロベール・デュマがデザインしたシルバーブレスレットです。
その名の通り、フランス語で “錨(いかり)の鎖” を意味し、船舶用のチェーンから着想を得たデザインが特徴です。
一見するとシンプルなシルバーのチェーンですが、程よい重厚感とモダンな曲線美は、まさにエルメスならではの上品さを感じます。カジュアルな装いからフォーマルまで幅広く対応でき、男女問わず人気の高いアイコンジュエリーとして定着しています。
シェーヌダンクルの鎖は『強く結ばれた絆』を象徴していて、恋人や夫婦で着用される方も多いです。
特に近年は、ファッション感度の高いセレブやインフルエンサーが着用したことで、再び注目度が上昇し、国内外の二次流通市場でも、新品だけでなく中古品の需要も非常に高い傾向にあります。
エルメスのジュエリーといえばゴールドやダイヤをあしらったラグジュアリーなラインもありますが、このシェーヌダンクルは“あえてのシルバー”で魅せる気負わない洗練さが、多くのファンを惹きつけています。
シェーヌダンクルの種類とモデル展開
前章で「シェーヌダンクル」といえばシルバーブレスレットとお伝えしましたが、実はそれだけではありません。
シェーヌダンクルは、貴金属やダイヤモンドを使用したハイジュエリーもありますし、ブレスレット以外にもさまざまなアイテムに展開されており、そのバリエーションは非常に豊富です。
では、具体的にどのようなラインやデザインがあるのでしょうか?
ここでは、エルメスらしい洗練された美意識が反映されたモデル展開をご紹介します。
ジュエリー&アクセサリー|コレクション一覧
商品名 | ブレスレット | ネックレス | イヤリング | リング 指輪 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
シェーヌ・ダンクル | ![]() | ![]() | 年々資産性が高まるエルメスのジュエリーを象徴する最も定番のシリーズ。 サイズ展開が豊富で、ユニセックスに楽しめるのも魅力のひとつ。 シンプルながらも存在感があり、重ね付けや日常使いにもなじむ名作。 | ||
シェーヌ・ダンクル アンシェネ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | アンシェネ(Enchaînée)は、フランス語で「つながり」「連鎖した」の意味。 一般的なシェーヌ・ダンクルと異なり、T字の留め具がありません。 美しさと静かな存在感を備えた、シンプルながらも造形美が際立つデザイン。 |
シェーヌ・ダンクル ファランドール | ![]() | ![]() | ![]() | ファランドール(Farandole)は、南フランスの伝統舞踊に由来する名を持ち、 異なるサイズのコマを組み合わせた、繊細で女性らしいデザイン。 | |
シェーヌ・ダンクル ニュー ファランドール | ![]() | ![]() | ![]() | ニューファランドールは、ファランドールから派生して登場した新ライン。 不規則なコマ配置で、従来のクラシックな印象にモダンな遊び心を追加。 シルバーとK18を組み合わせたコンビデザインも展開あり。 | |
オスモズ | ![]() | ![]() | オスモズ(Osmose)は、フランス語で「調和」を意味します。 チェーンリンクのコマを丸くしたようなシンプルなデザイン。 特に男性からの支持が非常に高く、スタイルをシャープに引き立てます。 | ||
ミニ クリック シェーヌ・ダンクル | ![]() | シェーヌダンクルのコマを模した「クリック式」の留め具が特徴的なモデル。 ブレス部分はエナメル素材にキャラクターものなどのバリエーションを展開。 | |||
シェーヌ・ダンクル ジェアン | ![]() | ジェアン(Géant)は、フランス語で「特大」を意味する名のとおり、 シェーヌ・ダンクルのモチーフを大胆に拡大したヴィンテージライン。 大ぶりで重厚感のあるコマ構成が特徴で、一点で圧倒的な存在感を放つ一品。 | |||
シェーヌ・ダンクル アレア | ![]() | ![]() | アレアは、フランス語で「偶然の、不確実な」を意味する「Aléatoire」から由来。 サランボ、ブックルセリエのコマもランダムに組み合わせた独創的なデザイン。 流通数もごくわずかな希少なヴィンテージラインとして高い人気がある。 | ||
シェーヌ・ダンクル パラード | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | パラード(Parade)は、フランス語で「行進」「パレード」という意味。 クラシックなチェーンに加え、ねじれた「トルサード(Torsade)」モチーフや、 小さな球体が連なるボール状のモチーフなどを組み合わせた構成が特徴。 |
シェーヌ・ダンクル ツイスト | ![]() | ![]() | ![]() | ツイストは、モチーフに優雅なねじりを加えて、動きと柔らかさを表現。 力強さよりも流れるようなフォルムの美しさが際立つ印象のシリーズ。 | |
シェーヌ・ダンクル パンク | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | 安全ピンのような直線的なコマを取り入れた、エッジの効いたデザイン。 クラシックなチェーンに反骨的な要素を加えた、個性が際立つシリーズ。 |
シェーヌ・ダンクル 24 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | 「24」は、エルメス本店住所「フォーブル・サントノーレ通り24番地」に由来。 刻まれた2本線は、ブランドの歩みや道筋を表現したデザインと考えられる。 |
エヴァー シェーヌ・ダンクル | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | エヴァー(Ever)は、「永遠」や「普遍的な美しさ」を意味するシリーズ名。 フォルムも小ぶりで日常使いしやすく、上品かつタイムレスな魅力がある。 |
シェーヌ・ダンクル レポンス | ![]() | ![]() | ![]() | レポンス(Réponse)は、フランス語で「応答」や「反応」という意味。 クラシックなシェーヌ・ダンクルをより大ぶりで立体的に再構築した新作で、 伝統的なデザインへの現代的な“返答”として誕生したモデルと考えられます。 | |
シェーヌ・ダンクル ゲーム | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | 伝統的なチェーンモチーフを、立体的かつ彫刻的に再構築したシリーズ。 “ゲーム=遊び心”の名の通り、実用性よりも造形美を優先したデザインで、 他のシェーヌ・ダンクルとは異なる独自の世界観を放ちます。 |
シェーヌ・ダンクル エシャペ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | エシャペ(Échappée)は、フランス語で「脱出」や「逃避」を意味します。 その名の通り、繋がれたチェーンの一部が断ち切られたような造形が特徴で、 “連鎖からの逸脱”や“枠にとらわれない自由”を象徴していると考えられます。 |
シェーヌ・ダンクル マン | ![]() | シェーヌ・ダンクルのコマを組み合わせて人型(MAN)をかたどった、 エルメスならではの遊び心あふれるデザイン。すでに廃盤となっており、 生産数もごくわずかだったため、希少性から資産価値が高いアイテムです。 | |||
シェーヌ・ダンクル オー マイヨン | ![]() | ![]() | オー・マイヨン(O’Maillon)は、メタルとレザーを組み合わせたデザイン。 各パーツが取り外し可能で、気分や装いに合わせて自在にアレンジできる | ||
シェーヌ・ダンクル アミュレットハート | ![]() | アミュレット(Amulette)はフランス語で「お守り・魔除け」の意味。 シェーヌ・ダンクルのコマを一つだけハート型にアレンジしたデザイン。 | |||
シェーヌ・ダンクル パスレル | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | パスレル(Passerelle)は、フランス語で「橋」や「通路」を意味し、 シェーヌ・ダンクルのモチーフを輪郭だけで表現したカットアウトが特徴。 繊細で抜け感と透明感のある印象を与えるシリーズ。 |
シェーヌ・ダンクル ロンド | ![]() | ![]() | ![]() | ロンド(Ronde)はフランス語で「円舞」や「輪舞」を意味し、 ワイヤー状の細いベースにコマをアクセントに配したミニマルなデザイン。 ピラミッド型スタッズをあしらった「メドール ロンド」などの派生も展開。 | |
シェーヌ・ダンクル コントゥール | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | コントゥール(Contour)はフランス語で「輪郭」を意味し、 リングやブレスレットの輪郭ラインを強調したジュエリーライン。 繊細な輪郭の美しさが、エレガンスを引き立てるシリーズ。 |
シェーヌ・ダンクル ヴェルソ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ヴェルソ(verso)はフランス語で「裏面」や「背面」を意味し、 異なる素材やカラーを組み合わせて表と裏の対比を表現するデザイン。 K18PGとセラミックやダイヤモンドを組み合わせたモダンな仕上がり。 |
シェーヌ・ダンクル カオス | ![]() | ![]() | ![]() | カオスは、ランダムに重なり合うチェーンを大胆に組み合わせたデザイン。 複雑に絡み合う輪郭が動きと躍動感を生み出し、シェーヌ・ダンクルの 伝統的なチェーンモチーフに新たな表情を与えています。 | |
シェーヌ・ダンクル ダナエ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ダナエ(Danae)は、ギリシャ神話に登場するダナエ王女に由来する名前。 古代の美しさと、力強さ、気品を象徴する黄金色のコレクション。 メチエの技により古代風の細工が奥行きのある表情に仕上げている。 |
シェーヌ・ダンクル ディヴィーヌ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ディヴィーヌ(Divine)は、フランス語で「神聖な」「神々しい」の意味。 K18PGを使用し、華やかで洗練と気品を兼ね備えたシリーズです。 |
シェーヌ・ダンクル カリプソ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | カリプソ(Calypso)は、ギリシャ神話に登場する海の女神に由来。 軽やかで立体的なフォルムが動きのある造形美を際立たせるデザイン。 優雅さと神秘性を兼ね備えたコレクションです。 |

例えば、「タンタマール(Tintamarre)」という大小様々なシェーヌ・ダンクルのコマを豪華に装飾した希少性の高いブレスレットや、「マイヨン(Maillon)」のようにコマのデザインを再解釈したジュエリーやアクセサリーも存在し、バリエーション豊かなラインナップを構成しています。
チェーンの連なりを活かした立体的なデザインは、身につけるだけでエルメスらしいエレガンスと存在感を演出してくれます。

豆知識|“SH ST LG” 刻印とは?
エルメスのシルバーブレスレットには、「SH」「ST」「LG」などの刻印が施されており、これはサイズ展開を示すものです。
《アンシェネ》:「SH」「ST」「LG」 3サイズ
《ファランドール》:「SS」「ST」「LG」 3サイズ
《ツイスト》:「XS」「SH」「ST」「LG」 4サイズ
このように、シリーズによって刻印のサイズ表記が微妙に異なります。
プレミアム感が際立つ「ヴィンテージウォッチ」

シェーヌ・ダンクルのフォルムは、「ナンタケット」や「ケープコッド」といった現行の時計シリーズにも受け継がれていますが、シェーヌ・ダンクルを象徴する時計として、特に資産性の高さで注目されているのが、1960~70年代に登場したエルメス × エテルナマティック(ETERNA-MATIC)のダブルネームによるブレスレットウォッチ「エルメス サヒダ(Hermès Sahida)」です。
このモデルは、シェーヌ・ダンクルの初期コマをそのままブレスレットとして採用した独自の意匠で、時計でありながらジュエリーのような美しさと存在感を併せ持っています。
ブレスレット部分にはシルバー925を使用され、繊細な金属加工が生む質感も魅力です。
当時、エルメスはまだ自社で時計製造を行っておらず、スイスの名門エテルナと提携することでこのモデルが実現しました。

エテルナマティックは、スイス時計界でも屈指の技術力を誇っており、「サヒダ」は同社が展開していたレディースウォッチのシリーズの一部として、自社製の自動巻きムーブメントを搭載した本格派モデルです。
このブレスレットウォッチは、当時一度きりのコラボレーションによって生まれた極めて希少なモデルで、現存数もわずかしか確認されていません。
その希少性とコレクション価値の高さから、年々資産性も上昇傾向にあります。
細部に宿る気品|シェーヌ・ダンクルの財布
エルメスの財布には、「シェーヌ・ダンクル」のモチーフを取り入れたデザインがいくつか展開されていて、ジュエリーでおなじみのチェーンリンクの意匠を、金具やステッチなどに落とし込んだモデルがあります。なかでも留め具やジッパープルにシェーヌ・ダンクルのコマを再構築したディテールは、上品なシルバーパーツとして施されることで、ミニマルなレザーウォレットにさりげない存在感と立体感を与えています。
日常で手に取る機会が多いアイテムだからこそ、細部にまで宿るエルメスらしいクラフツマンシップが映える。それが、シェーヌ・ダンクルをまとった財布の魅力です。
バッグで魅せるシェーヌ・ダンクルの存在感
エルメスを象徴するモチーフ「シェーヌ・ダンクル」は、ジュエリーだけでなくバッグのデザインにも巧みに取り入れられています。例えば「イン・ザ・ループ」などのモデルでは、バッグ本体と同素材で再構築された “シェーヌ・ダンクル風の持ち手” が印象的で、伝統的なデザインをモダンに再解釈したシリーズとなっています。
上質な素材と卓越したクラフツマンシップにより、ジュエリーのような洗練と存在感をまとい、日常にさりげないエレガンスを添えてくれます。
食卓に美を添える|シェーヌ・ダンクルが彩る食器
ジュエリーや時計、バッグに続き、食器のコレクションにもシェーヌ・ダンクルのモチーフが巧みに取り入れられています。代表的なシリーズの一つが「シェーヌ・ダンクル プラチナ」です。
チェーンモチーフが縁を優雅に飾り、シンプルながらもエルメスならではの気品と存在感を放ちます。カラーはプラチナとオーシャンブルーの2色展開で、洗練された食卓を演出します。
もう一つの注目シリーズが「ラリー 24(Rallye 24)」です。

モータースポーツのラリーからインスピレーションを得たこのデザインは、シェーヌ・ダンクルのチェーンの中にサーキットのレースコースをイメージした模様を取り入れています。
マルチカラーのバリエーションもあり、鮮やかな色彩が食卓をドラマティックかつスリリングに彩ります。
ディナープレートやティーカップ、ボウルなど、日常使いはもちろん特別なシーンにもふさわしい豊富なラインナップが揃い、エルメスのクラフツマンシップが息づくコレクションです。
上質な足元を演出する|チェーンモチーフのシューズ
エルメスの靴にも、シェーヌ・ダンクルのモチーフはさりげなく取り入れられ、足元に洗練された個性を添えるデザインが多数展開されています。中でも展開が多いのがサンダルタイプで、ラバー素材のカジュアルなモデルにも、チェーンリンクを再解釈した立体的な装飾パーツが施され、軽快さの中にラグジュアリーな存在感が漂います。
一方、モカシンやブーツでは、金具にシェーヌ・ダンクルのコマを模したパーツがあしらわれ、ミニマルなレザーシューズに上品なアクセントをプラスし、主張しすぎず、それでいて確かな個性を演出する仕上がりとなっています。
ジュエリーとは異なる角度からアプローチされたこのモチーフ使いは、実用性と美意識を兼ね備えたエルメスならではの一足として、多くのファンを魅了しています。
装いにさりげなく|その他の小物類
エルメスの象徴であるシェーヌ・ダンクルのモチーフは、衣類や帽子、手袋などの小物類にも幅広く取り入れられています。たとえば、帽子やグローブにはチェーンリンクをかたどった刺繍や金具が施され、主張しすぎることなく、さりげなくブランドのアイコン性を伝えるディテールとして活躍します。
身につけたときの自然ななじみと確かな存在感を両立させるこのモチーフは、エルメスらしい美意識とクラフツマンシップを体現し、ディテールにこだわるファンを魅了し続けています。
【2025年最新】シェーヌダンクル|サイズ別の定価一覧&価格推移

エルメスの「シェーヌダンクル」といえば、最も人気の高いアイテムがブレスレットです。
2025年2月1日には価格改定(値上げ)が実施され、現在の国内定価は以前よりも上昇しています。
サイズ展開は、「TPM(トレスプチモデル)・PM(プチモデル)・MM(モアイヤンモデル)・GM(グランモデル)・TGM(トレスグランモデル)」の5種類。
一時は廃盤となっていたTPM(またはPPM)サイズも、2025年6月に日本のオンラインストアで販売が再開され、再び選択肢のひとつとなりました。
サイズごとの人気にも傾向があり、女性には華奢で上品な「PMサイズ」が、男性には重厚感のある「GMサイズ」が特に支持を集めています。
以下、2025年7月時点での国内定価(税込)です。
シェーヌ・ダンクル ブレスレット
サイズ | コマ数 / 1コマ寸法 | 型番 | 定価(税込) |
---|---|---|---|
TPM (PPM) | 22~30コマ/0.9cm | H104990B | 221,100円 |
PM | 10~26コマ/1.4cm | H101993B | 242,000円 |
MM | 13~26コマ/1.7cm | H101994B | 261,800円 |
GM | 10~19コマ/2.1cm | H101672B | 281,600円 |
TGM | 9~19コマ/2.4cm | H101995B | 302,500円 |
以下、2021年以降の定価推移と 値上げ率・ 値上げ額 です。
サイズ | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
---|---|---|---|---|---|
TPM (PPM) | 137,500円 | – | – | – | 221,100円 +60.80% +83,600円 |
PM | 160,600円 | – | – | 228,800円 +42.47% +68,200円 | 242,000円 +5.77% +13,200円 |
MM | 165,000円 | 169,400円 +2.67% +4,400円 | 199,100円 +17.53% +29,700円 | 247,500円 +24.31% +48,400円 | 261,800円 +5.78% +14,300円 |
GM | 171,600円 | 174,900円 +1.92% +3,300円 | 207,900円 +18.87% +33,000円 | 266,200円 +28.04% +58,300円 | 281,600円 +5.79% +15,400円 |
TGM | 192,500円 | 192,500円 ±0% ±0円 | 216,700円 +12.57% +24,200円 | 286,000円 +31.98% +69,300円 | 302,500円 +5.77% +16,500円 |
シェーヌ・ダンクル ネックレス
シェーヌダンクルのネックレスは、コマのサイズや全長によって印象が大きく異なり、ブレスレットとはまた違った魅力があります。以下に、2025年7月時点での国内定価(税込)および、過去数年の価格推移をまとめています。サイズごとの価格変動を確認する際の参考にしてください。
イメージ | 商品名 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
---|---|---|---|---|
![]() | シェーヌ・ダンクル ネックレス PM H101503B | 260,700円 | 333,300円 +72,600円 | 392,700円 +59,400円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ネックレス MM H101262B | 330,000円 | 380,600円 +50,600円 | 422,400円 +41,800円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ネックレス GM H101263B | 364,100円 | 427,900円 +63,800円 | 473,000円 +45,100円 |
シェーヌ・ダンクル アンシェネ
イメージ | 商品名 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
---|---|---|---|---|
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ リング PM H109507B | 67,100円 | 85,800円 +18,700円 | 101,200円 +15,400円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ リング GM H109506B | 95,700円 | 108,900円 +13,200円 | 130,900円 +22,000円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ ブレスレット MM H109509B | 100,100円 | 116,600円 +16,500円 | 130,900円 +14,300円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ ブレスレット GM – | 156,200円 | 184,800円 +28,600円 | 203,500円 +18,700円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ ピアス GM H122506B | 121,000円 | 148,500円 +27,500円 | 160,600円 +12,100円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ クレオール ピアス PM H109510B | – | 115,500円 | 140,800円 +25,300円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル アンシェネ リング PM PG H110025B | 330,000円 | 390,500円 +60,500円 | 432,300円 +41,800円 |
シェーヌ・ダンクル ファランドール
イメージ | 商品名 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
---|---|---|---|---|
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ピアス TPM H113502B | 69,300円 | 78,100円 +8,800円 | 86,900円 +8,800円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ピアス MM H108618B | 95,700円 | 112,200円 +16,500円 | 118,800円 +6,600円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ブレスレット H104567B | 103,400円 | 123,200円 +19,800円 | 135,300円 +12,100円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ネックレス 80 H104570B | 216,700円 | 266,200円 +49,500円 | 281,600円 +15,400円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ネックレス 120 H104568B | 260,700円 | 304,700円 +44,000円 | 342,100円 +37,400円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ファランドール ネックレス 160 H104569B | 278,300円 | 342,100円 +63,800円 | 402,600円 +60,500円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ニューファランドール ブレスレット H119442B | 192,500円 | 226,600円 +34,100円 | 239,800円 +13,200円 |
![]() | シェーヌ・ダンクル ニューファランドール リング WG H221625B | 729,300円 | 808,500円 +79,200円 | 855,800円 +47,300円 |
どのサイズにすればいい?|失敗しない選び方

エルメスのシェーヌダンクル ブレスレットは、コマの大きさと長さによって印象や装着感が大きく変わります。見た目の好みだけでなく、手首のサイズ・重ね付けの有無・着用シーンなども踏まえて選ぶことが大切です。
着用時の快適さや金具の開閉のしやすさを考慮すると、シェーヌ・ダンクルは「手首のヌード寸法(実寸)+約4.5~5.5cm」が理想的なサイズ感と言えます。
この余裕があることで、留め具のトグル(Tバー)をスムーズに出し入れでき、ストレスなく着脱が可能になります。

例えば、画像のように手首まわりの実寸が約16cmの場合、適正な全長は約20.5〜21.5cm前後です。
この範囲であれば、見た目のバランスも良く、フィット感と操作性の両方を兼ね備えたサイズと言えます。




なお、今回装着した各モデルについては、コマ数や全長をそれぞれ下の画像に記載していますが、実際の着用感としては、TGMサイズはもう1~2コマ足さないと取り外し時に手間取る印象でした。
シェーヌ・ダンクルのブレスレットは片手で着脱を行う構造上、サイズに余裕がないとストレスを感じやすくなります。
PMサイズも手首周りに余裕がなく詰まって見えると思いますが、着脱に手間取るほどではありませんでした。

また、注意すべきポイントとして、サイズが大きくなるにつれてトグルの横幅も長くなる点が挙げられます。
とくにTGMサイズは手首まわりに対して余裕のない長さを選んでしまうと、トグルの操作スペースが確保できず、着脱が非常に難しくなる場合があります。

シェーヌ・ダンクルは見た目だけでなく、機能面でも快適に使えるサイズ選びが重要です。実寸+4.5〜5.5cmのゆとりを目安に、自身の手首に合った長さを慎重に選びましょう。
以下、サイズ別の特徴や手首まわり寸法とのバランスをもとにした選び方のポイントになります。
手首周りに合わせて選ぶサイズ目安
サイズ | 手首周り | 補足 |
---|---|---|
TPM(PPM) | 約11.0~15.0cm | 非常に華奢な手首向け/重ね付けにも◎ |
PM | 約12.0~18.5cm | 華奢で上品な印象を求める方に人気 |
MM | 約14.0~21.0cm | 男女問わず定番。サイズ調整の自由度も高い |
GM | 約13.5~24.0cm | 存在感を重視する方におすすめ |
TGM | 約14.5~19.5cm | 重厚感があり、ファッションの主役に |
「少しサイズが合わないけれど在庫があったので購入した」「体型が変わってきた」「着用感を微調整したい」といったケースでは、こうしたサービスを利用するのも一つの方法です。
以下、コマ足し、コマ詰めした場合の利用料金です。(コマ足しは、溶接や修理を伴わない場合ポリッシュ抜きの金額)※2025年7月現在
サイズ別|コマ足し・詰め料金一覧
サイズ | サービス | 内容 | 価格(税込) | 補足 |
---|---|---|---|---|
TPM〜GM | コマ足し | 1コマ追加 2コマ追加 3コマ追加 | 28,600円 31,350円 34,100円 | 最大3コマまで対応可。 2コマ目以降は2,750円×コマ数 パーツ入荷待ち・パリ修理の可能性あり |
コマ詰め | 長さ10cm分まで (コマ数問わず) | 28,600円 | 一律料金 | |
TGM | コマ足し | 1コマ追加 2コマ追加 3コマ追加 | 36,300円 40,700円 45,100円 | 最大3コマまで対応可。 2コマ目以降は4,400円×コマ数 パーツ入荷待ち・パリ修理の可能性あり |
コマ詰め | 長さ10cm分まで (コマ数問わず) | 36,300円 | 一律料金 |
コマ足しは、必要なパーツの在庫が国内にある場合はおよそ3週間〜で完了しますが、在庫がない場合はフランス・パリのアトリエでの修理となり、約6ヶ月以上かかるケースもあります。
一方のコマ詰めは、長さ10cm以内であればコマ数に関係なく一律料金で対応されます。修理期間は約6週間〜が目安です。
シェーヌダンクル『刻印の種類』

シェーヌ・ダンクルは、1938年の誕生以来、時代に合わせて細かな仕様変更を重ねながら少しづつ変化してきました。
その中でも、刻印の変化は重要なポイントのひとつです。古いモデルでは刻印が浅く、シンプルなものが多いですが、近年のモデルでは彫りが深く、より鮮明になっています。
刻印は、素材の種類や製造時期、さらには製作された工房を示すものであり、真贋判定や市場での価値を見極める上で欠かせない手がかりとなります。
ここでは、実際に使用されてきた刻印の種類と、その背景にある意味について詳しくご紹介します。
現行品【レーザー刻印】

現行モデルのシェーヌ・ダンクルには、精密なレーザーによる刻印が施されています。文字は鮮明かつ均一で、美しく浮かび上がるのが特徴です。
左側の刻印が最新で、右側の刻印は2010年代~2020年代頃のデザインです。
1つのコマには、「ブランドロゴ」「製造国」「シリアルナンバー」「シルバーの品位(925など)」といった情報がまとめて刻まれており、2000年代後半から現在にかけて、このスタイルの刻印が主流となっています。
また、シリアルナンバーの先頭2桁は製造年を示しており、たとえば「20」で始まる番号なら2020年製造ということがわかります。製造時期を把握する目安としても活用できる実用的なディテールです。
2000年代初期【手打ち刻印 / 925刻印あり】

通称「スタンプ刻印」や「型押し刻印」とも呼ばれていて、2000年代初期に製造されたシェーヌ・ダンクルには、現行品とは異なる刻印仕様が見られます。特徴的なのは、手打ちによるブランド刻印と、丸カン部分に刻まれた「925」刻印の存在です。
この時期の刻印は、現行品のような精密なレーザー加工とは異なり、手作業によるスタンプ型の「型押し刻印」が主流です。
やや素朴ながらも力強さがあり、コマの一部に「HERMÈS」と一度だけ深く押し込まれたような刻印が確認されます。
このスタイルの刻印は、いわゆる「マルジェラ期」の目安の一つとされていて、実際にマルタン・マルジェラが手掛けたわけではありませんが、付加価値が付く傾向があります。
1990年代【手打ち刻印 / 925刻印なし】

1990年代に製造されたシェーヌ・ダンクルは、全体的に素朴で簡素な印象が特徴です。
主に確認できるのは「HERMÈS」のブランド名と、マルカン部分に「ホールマーク」と「メーカーズマーク」のみです。
一部ではこのタイプを「マルジェラ期のもの」とする説も見られますが、現時点で公式な裏付けはなく、90年代に広く見られる仕様のひとつと考えられています。
また、1990年代の刻印には個体差が多く見られ、「HERMÈS」の文字のサイズや文字間隔にばらつきがある点も特徴です。
1970年代~1990年代初期【筆記体刻印】

1970年代から1990年代初期にかけて製造されたとされる筆記体刻印のシェーヌ・ダンクルは、ヴィンテージファンの間で特に人気の高いディテールのひとつです。
クラシカルで味わい深い筆記体の「Hermès Paris」ロゴは、現行品にはない柔らかさと温かみがあり、その独特の雰囲気がコレクター心をくすぐります。
この時期のモデルには、現在のAg925(スターリングシルバー)ではなく、純度がやや低いシルバー800(Ag800)が使用されている点も大きな特徴です。
シルバー800は、残り20%の割り金(他金属)の内容によって風合いや硬度に微妙な違いが生まれるため、作品ごとに異なる個性が宿ります。
当時のエルメスでは製造体制がまだ統一されておらず、割り金の配合も工房ごとにばらつきが見られました。
こうした不均一性こそが、ヴィンテージならではの奥深い魅力となり、時代の空気を色濃く映し出しています。
筆記体刻印は主に丸カンの内側に打たれており、Tバーと接触しやすい位置にあるため、摩耗によって文字が薄くなってしまっていることも少なくありません。
そのため、筆記体刻印が鮮明に残っている個体は非常に希少です。
年代の特定は難しいものの、このタイプの刻印はおおよそ1970年代から90年代初期とされ、場合によっては1960年代のモデルが含まれている可能性もあります。
さらに、当時のシェーヌ・ダンクルは現在のオレンジの化粧箱ではなく、グレーのボックスに収められていたことも、ヴィンテージならではの特徴のひとつです。
~1960年代 初期コマ

初期コマは、1938年の登場当初に見られた、角ばった長方形に近い形状が特徴です。
現行の楕円形コマと比べてエッジが立ち、程よい無骨さと重厚感を感じるデザインで、ヴィンテージ特有の魅力を放ちます。
また、コマとコマの隙間が詰まっているほど製造数が少なく、一部の愛好家の間では希少性が高いと評価されています。

こちらも素材はシルバー800が用いられており、大まかな製造年や産地は刻印(ホールマーク)で確認できます。
フランス製のシルバー800には、パリ製には「イノシシ」、郊外製には「カニ」の刻印が打たれており、その後のシルバー925の時代になると「ミネルヴァ」に変化します。

なお、フランス製だけでなく、イギリス製やドイツ製のモデルも存在していて、中でもイギリス製は、ホールマーク(刻印)が非常に明確で、製造年・メーカー・金属の品位までも正確に読み取れる点が特徴です。
法制度に基づいた厳格な刻印が施されており、コレクターにとっては真贋や年代を判断する上で貴重な手がかりになります。
イギリス製は流通数が少なく、マーケットでもあまり見かけないため、希少価値の高いモデルといえます。
各マークの意味や確認方法は下記の記事よりご確認ください。
「ホールマーク|刻印から読み解く英国ジュエリー」


まとめ|知れば知るほど奥深い「シェーヌ・ダンクルの世界」
エルメスを象徴する「シェーヌ・ダンクル」は、ブレスレットにとどまらず、ネックレスや時計、バッグ、食器にまで多彩に広がり、モデルごとに異なるストーリーや美学が込められています。
デザインの背景や意味を知ることで、単なるアクセサリーではなく“語れるジュエリー”としての魅力が深まります。
もしご自宅に使わなくなったシェーヌ・ダンクルのアイテムがある方は、価値を見極められるプロに一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
当店ではエルメスに精通した査定士が丁寧に拝見し、モデルの希少性や人気をふまえた適正価格でご案内いたします。
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