ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

2025.04.22

ダイヤモンド 高く売る秘訣

ダイヤモンドと聞くと、多くの方が「高級な宝石」というイメージを持つのではないでしょうか。
実際、世界的にも資産価値のある宝石として知られています。

しかし一口にダイヤモンドといっても、その価値には大きな差があります。
ほとんど値がつかないものから、数百万円の価格がつくものまであり、その幅は非常に広いです。

そのため、保管状態が悪かったり、価値を左右するポイントを知らずに買取に出してしまうと、品質の良いダイヤモンドであっても、本来の価値より大幅に安く査定されてしまう可能性があります。

この記事では、ダイヤモンドの査定で見られる重要なポイントや、高く売るための具体的な工夫について、買取のプロの視点からわかりやすく解説していきます。


ダイヤモンドの価値基準とは

ダイヤモンド 価値基準

ダイヤモンドの買取価格は、見た目の美しさや大きさだけで決まるわけではありません。実は、世界的に統一された基準に基づいて評価されており、その基準によって価値が大きく変わってきます。

この基準を正しく理解しておくことで、自分のダイヤモンドがどの程度の価値を持つのか、おおよその目安が見えてきます。

また、買取査定の際に「なぜこの金額なのか」が腑に落ちやすくなり、不当な安値で手放してしまうリスクも減らせます。

ここでは、ダイヤモンドの価値が世界共通で評価されていること、そしてその基準となる「4C」について、順に解説していきます。

唯一の国際評価基準「4C」

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

まずダイヤモンドは宝石の中で唯一、「4C」(ヨンシー)と呼ばれる、国際的な評価基準が存在します。

これは1940年に、世界で最も権威のある宝石鑑定機関である「米国宝石学会(GIA:Gemological Institute of America)」の創設者に考案されました。

意外な事にダイヤモンド以外の宝石には、こういった国際的に認められる明確な価値の判断基準はなく、市場に出回る供給と、買い手の需要によって価格が決まります。

つまり世界各国どの国に持って行ったとしても、一定の取引価格が担保されている宝石はダイヤモンド以外に存在しないといっても過言ではありません。

そして、この国際的な価値基準を証明するものが「鑑定書(グレーディングレポート)」です。
実は、この鑑定書にもランクが存在します。

中でも、4Cの評価基準を考案したGIAが発行する鑑定書は、世界的に最も信頼性が高いとされています。

一方、日本国内では「中央宝石研究所(CGL:Central Gem Laboratory)」の鑑定書が、プロの間でも特に評価が高いとされています。
ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント
出典:GIA

また注意点として、4Cの表記がある物は鑑定書となりますが、類似の物として鑑別書(かんべつしょ)という物が存在します。

鑑別書はあくまでも宝石の種類や、天然か合成かなどを記載している物になります。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント
出典:japan ggc

ルビー、サファイア、エメラルドなど、ダイヤモンド以外の宝石の場合、鑑別書は重要な物になりますが、ダイヤモンドは鑑定書の方が重要になります。

価値を決める「4C」の意味

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ダイヤモンドの価値は、世界共通の評価基準である「4C」によって決まります。

この「4C」とは、Carat(カラット)・Color(カラー)・Clarity(クラリティ)・Cut(カット)の4つの頭文字を取ったもので、それぞれの要素を総合的に見て価値が判断されます。どれか1つだけが優れていても、それだけで高値がつくとは限りません。

買取に出す前にこの4Cを理解しておくと、自分のダイヤモンドがどのくらいの価値を持っているかをイメージしやすくなり、適正価格での売却にもつながります。

以下では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

① カラット(重さ)

カラット(ct)は、ダイヤモンドの重さを示す単位で、1ct=0.2グラムに相当します。カラット数が大きくなるほど希少性が高まり、一般的に高額で取引されやすくなります。特に1.0ctを超えるかどうかは、買取価格に差が出やすいポイントです。

ただし、これは単純にカラット数が増えた分だけ価格もそのまま連動して上がるというわけではありません。たとえば、0.5ctの2倍の重さである1.0ctのダイヤモンドでも、品質によっては3倍以上の査定額がつくこともあります。

つまり、カラット数と品質のバランスが、価格を左右する重要なカギとなります。

② カラー(色)

ダイヤモンドといえば「無色透明」というイメージが強いですが、実はすべてのダイヤが完全に無色というわけではありません。一般的なダイヤモンドは、ごくわずかに黄色や茶色がかっていることがあり、この“色の濃さ”によって価値が大きく変わります。

評価基準は「D」から「Z」までの23段階で、最も無色に近い「D」ランクが最高評価です。
D~Fランクが高品質とされ、「H」あたりが一般的なグレードです。そして、「M」以下になると黄ばみが目立ち、市場価値は一気に下がってしまう傾向があります。


ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント


ただし、「ブルー」「ピンク」「イエロー」などの天然で希少な色味を持つ「ファンシーカラーダイヤモンド」は別枠で評価され、非常に高値がつくケースもあります。

③ クラリティ(透明度)

ダイヤモンドは地中深くで生成される際、内部にごく小さな不純物や傷を取り込むことがあります。これらを「インクルージョン(内包物)」と呼び、インクルージョンの有無や大きさ、位置によって透明度=クラリティが決まります。

クラリティの評価は、内包物が少なく、肉眼やルーペで確認できないほど透明度の高いものほど高評価となります。中でも、F(フローレス)やIF(インターナリーフローレス)といった最高ランクのダイヤモンドは極めて希少で、市場でもほとんど見かけることはありません。
ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

実際にカルティエやヴァンクリーフ&アーペルといったハイジュエラーが婚約指輪に使用する基準は、VS2以上が主流とされており、一般的に流通しているグレードはSI1クラスが平均とされています。

尚、クラリティ評価は専門性が非常に高く、鑑定書がない場合、VSクラス以上と判断されるのは難しいのが現実です。特にVVS2以上のグレードになると、専門のグレーダーでも10倍ルーペでインクルージョンを見つけるのが困難になるほど精度が高く、買取店の簡易的な設備では正確な評価ができないケースも少なくありません。

そのため、クラリティの高いダイヤモンドを査定に出す際には、信頼できる鑑定書の有無が大きなポイントとなります。

④ カット(輝き)

ダイヤモンドの美しさと輝きにもっとも大きく影響するのが「カット」です。

まず押さえておきたいのが、カットグレードが正式に評価されるのは「ラウンドブリリアントカット」のみという点です。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

このカットは、58面体のきめ細かいカットが特徴で、ダイヤモンドを最も美しく輝かせる形状とされています。そのため、4Cにおける「カット」の基準はラウンドブリリアントを前提として設定されています。

カットの評価は単純なものではなく、以下の3つの要素による総合評価で決まります。

  • ① プロポーション(全体のバランス)
  • ② シンメトリー(各面の対称性)
  • ③ ポリッシュ(表面の研磨状態)

この3項目すべてで最高評価を得たダイヤモンドは、「トリプルエクセレント(3EX)」と呼ばれ、非常に価値の高いダイヤモンドとして扱われます。

さらに評価を高める要素として、「H&C(ハート&キューピッド)」と呼ばれる特別な光学現象があります。専用スコープで観察すると、正確なカットによってハートと矢の模様が浮かび上がり、より一層の美しさと希少性を証明します。H&Cの有無は鑑定書で確認できます。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

高品質なカットほど、光を真上に反射し、まばゆい輝きを放ちます。一方で、カットグレードが低いと、光が横に抜けてしまい、見た目の輝きが弱くなる傾向があります。平均的なグレードは「Good」となります。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

また、ラウンドブリリアント以外のカットは「ファンシーカット」と総称され、オーバルやペアシェイプなど多様な形状があります。ブランドジュエリーならデザイン性が評価されることもありますが、ノーブランド品の場合は査定額がラウンドブリリアントの3〜6割にとどまるケースが多くなります。


4C以外の「第5の評価基準」

ダイヤモンドの価格を左右する基本的な評価ポイントとして「4C」を紹介しましたが、実はもう一つ、買取価格に大きく影響する “隠れた基準” があります。

それが 「Fluorescence(フローレッセンス)」=蛍光性 です。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

通常、この項目の平均グレードは「None(なし)」とされています。フローレッセンスは、見た目では分かりにくく、ブラックライトなどの紫外線を当てることで初めて確認できます。

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

蛍光性が確認できる場合、「天然」のダイヤモンドの証明とも言われますが、強い蛍光性を持ったダイヤモンドは、太陽光の下で見た際に、僅かに白く霞んでしまうという特徴があります。

そのため、Medium(中)以上の強い蛍光性を持つダイヤモンドは、ダイヤモンドの質としては蛍光性の少ない物より、品質としては低いという判断となり、買取金額は下がってしまいます。

ダイヤモンドを高く売るための秘訣


ダイヤモンドの価値は、4Cをはじめとした専門的な評価基準によって決まりますが、実はそれだけではありません。ちょっとした手間や工夫で、査定額に差がつくケースも少なくないのです。

ここでは、ダイヤモンドを少しでも高く売るために、誰でも実践できるポイントをご紹介します。
大切なジュエリーを手放すなら、納得のいく価格で売却できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

輝きを取り戻す自宅ケア

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

ダイヤモンドは「親油性」という性質を持っており、実は油を弾かずに吸着しやすいという特徴があります。

つまり、これは素手で触ると、人の手の油なども馴染んでしまって、せっかくの輝きが損なわれてしまうという事でもあります。

このような、使用に伴う皮脂汚れなどが付着した状態では、鑑定書がついている場合でも、査定士からすると「鑑定書より、グレードが悪いのではないか?」という判断をせざるを得ません。

まして鑑定書がない場合は、見た目の印象がそのまま評価に直結するため、より低いグレードとして慎重な査定になってしまう可能性があります。

そうならない為に、日ごろからクリーニングをしっかりと行う事が重要です。

クリーニング方法は意外と簡単で、市販のジュエリークリーナーを使わなくても、ご自宅にある中性洗剤(食器用洗剤など)で手軽にお手入れできます。

ぬるま湯に洗剤を数滴たらし、そこにダイヤモンドを3分ほど浸けた後、やわらかい歯ブラシなどで優しく磨きましょう。仕上げに流水でしっかりすすぎ、キッチンペーパーなどで水分を拭き取れば完了です。

定期的なクリーニングを習慣にするだけで、ダイヤモンドの輝きは見違えるほど美しくなります。
見た目の印象をよくして、査定士に「状態が良い」と思ってもらえるよう、ぜひ実践してみてください。

ソーティングで価値を証明する

ダイヤモンドを高く売る秘訣!損しないために知っておきたい重要ポイント

鑑定書が付いていないダイヤモンドをお持ちの場合、「本当に高く売れるのか不安…」と感じている方もいるのではないでしょうか?

そんな時におすすめなのが、「ソーティング」と呼ばれる簡易鑑定の取得です。
ソーティングとは?
    ソーティングとは、ダイヤモンドの「カラット・カラー・クラリティ・カット(4C)」を、信頼ある鑑定機関が評価し、透明な袋に証明書と共に封入する形式の簡易鑑定のこと。

    正式な鑑定書よりも手軽に取得できるため、多くの買取店でも信頼できる評価資料として扱われています。

    なかでも「中央宝石研究所(CGL)」が発行するソーティングは、日本国内で特に評価が高く、査定時にも安心して提示できるものとなっています。

取得費用と注意点

ソーティングの取得には費用がかかりますが、1カラット以下であれば2,000円〜6,000円程度(2025年4月時点)と、一般の方でも十分に手が届く範囲です。

ただし注意点として、ソーティングの取得は「ルース(裸石)」状態でなければできません。

つまり、リングやネックレスなどにセッティングされたままの状態では発行できず、いったんダイヤモンドを取り外す必要があります。

そのため、

  • ・すでに使っていないジュエリー
  • ・複数のダイヤをまとめて売却予定

という方にはおすすめですが、まだ使用する予定があるジュエリーや、取り外しが難しいデザインの場合は慎重に検討したほうが良いでしょう。

取得する価値はある?

ソーティングは、鑑定書ほど堅苦しくなく、買取時にも十分な証明になります。

特に、グレードの高いダイヤモンドであれば、ソーティングがあるだけで数万円以上の査定アップにつながることもあります。

ただし、もしグレードが低めだった場合は、取得にかかった費用が回収できないケースもあるため、ご自身のダイヤモンドのグレード感がある程度わかっている方、または買取業者に相談しながら進めるのが安心です。

まとめ|売却前に確認すべきポイント


ここまでダイヤモンドを高く売るためのポイントをお伝えしてきましたが、情報が多くて少し難しく感じた方もいるかもしれません。

そこで最後に、「これだけは覚えておけば安心」という2つのポイントに絞ってまとめておきます。

    ダイヤモンドを高く売る2つの秘訣

  • ① 鑑定書と一緒に売るのがベスト
    ダイヤモンドは、見た目だけで正確な価値を判断するのが難しい宝石です。そのため、信頼できる鑑定機関が発行した「鑑定書」があるかどうかで、査定額に差が出ます。可能な限り、鑑定書を添えて査定に出すことをおすすめします。

  • ② 日頃のクリーニングで輝きをキープ
    ダイヤモンドは親油性があるため、皮脂や汚れがつきやすく、放っておくと輝きが鈍くなります。査定前に簡単なクリーニングをしておくだけでも、見た目の印象が大きく変わり、評価がアップする可能性があります。

上記の2点さえ押さえておけば、ダイヤモンドを売る準備としては十分です。
それでも不安な場合は、専門のバイヤーに相談してみてください。

retroでは、ダイヤモンドのジュエリーを専門知識をもつバイヤーが丁寧に拝見し、適正かつ誠実な査定を行っています。ご相談だけでも歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。

大切にされてきた宝石・ジュエリーを、次の持ち主へつなぐお手伝いができることを、私たちは心から楽しみにしています。

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