金細工の魔術師「BUCCELLATI」買取相場やリセールを徹底解説
2025.10.24

近年、中古市場でも資産価値が高まっているイタリアのジュエリーブランド「BUCCELLATI(ブチェラッティ)」をご存知でしょうか。
繊細な彫金とレースのようなゴールド細工で知られるブチェラッティは、美術品のような美しさと希少性を兼ね備えており、買取バイヤーとして “次に来るジュエリーブランド” になるのでは?と注目しています。
本記事では、ブチェラッティの人気コレクションの買取相場やリセール率の比較し、最新の市場動向をもとに詳しく解説します。
ブチェラッティが買取業界でどのように評価されているのか気になる方は必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください。
兄弟喧嘩で二分したブチェラッティ

ブチェラッティのブランド史を語る上で欠かせないのが、創業家の兄弟間の確執です。
もともと、マリオ・ブチェラッティが創設した一族は、18世紀からジュエリーを手がける名門として知られていました。
しかし、マリオの息子たちが経営を引き継ぐ際、方針の違いから分裂が生じ、現在の「ジャンマリア・ブチェラッティ」と「フェデリコ・ブチェラッティ」という二つのブランドが誕生しました。
ジャンマリアは世界進出を重視し、アメリカを拠点にグローバル展開を進めたのに対し、フェデリコはイタリア国内で伝統を守る方向性を選択しました。
この違いにより、現在ではジャンマリア・ブチェラッティが世界的なリシュモングループの傘下に入り、国際的な認知度や流通網を拡大しています。
そのため、中古市場でブチェラッティとして評価されるジュエリーの多くは、基本的に「ジャンマリア・ブチェラッティ」のものになります。
とはいえ、フェデリコ・ブチェラッティも正統派のブランドジュエリーとして評価されており、希少価値は十分にあります。しかし、流通量や販売チャネルが限られるため、買取相場はやや低めに設定されることが一般的です。
どちらのブチェラッティかは、ジュエリーに刻まれた刻印で確認可能です。手元のジュエリーがどちらのブランドに属するのか不明な場合は、ぜひ刻印をチェックしてみてください。
ブランドの顔 “オペラコレクション” の相場目安

ブチェラッティを代表するアイコンコレクション「オペラコレクション」は、中古市場でも非常に高いリセール率を誇る人気シリーズです。
ブランドの象徴であるレースのようなゴールド細工と、優雅なモチーフが特徴で、ひと目でブチェラッティとわかる華やかさがあります。
とくに「オペラチュール」は、その繊細な造形美と存在感のバランスが高く評価されており、リングやイヤリング、ペンダントなど幅広いラインナップが展開されています。
実際の買取相場やリセールは、以下が目安になります。
| イメージ | アイテム/定価 | コンディション | 買取目安 | リセール率 |
|---|---|---|---|---|
![]() | オペラチュール リング 定価:462,000円 | ほぼ未使用 (Sランク) | ~220,000円 | 約48% |
![]() | オペラチュール イヤリング 定価:539,000円 | ほぼ未使用 (Sランク) | ~290,000円 | 約54% |
その理由の一つは、ブチェラッティの職人による卓越した手仕事にあります。金属をまるでレースのように仕上げる繊細な彫金技法は、機械による大量生産では再現できず、この希少性こそがブランド価値を高める要因となっています。
さらに、ブチェラッティが世界的に注目されるきっかけとなったのは近年の動きです。2019年にリシュモングループの傘下に入り、2021年には日本初のブティックがオープン。長い歴史を持つ老舗ブランドでありながら、本格的に国内での知名度が高まり始めたのはここ数年のことです。
そのため、現時点では買取店によって査定額に差が出るケースもあります。ブチェラッティの真価を理解し、適正な評価をしてくれる店舗を選ぶことが、高額査定への第一歩になります。
【その他】主要コレクションの相場目安

オペラコレクション以外にも、ブチェラッティには独自の技術と美意識が光る多彩なコレクションが揃っています。ブランドの歴史と職人技を象徴するシリーズが多く存在します。
代表的なシリーズとしては「マクリ」「ラマージュ」「ブロッサム」「ギルランダ」などが挙げられ、それぞれに異なる魅力と市場での評価があります。どのシリーズも生産数が少なく、素材やデザインによって買取価格に大きな差が出やすい点が特徴です。
以下に、主要コレクションの定価とおおよそのリセール率をまとめました。
| イメージ | アイテム | 定価 (最安値/最高値) | 定価 (平均値) | リセール率 |
|---|---|---|---|---|
![]() | マクリ | 50万~700万 | 100万~200万 | 約35~45% |
![]() | ラマージュ | 100万~550万 | 100万~200万 | 約30~40% |
![]() | ブロッサム | 5万~150万 | 10万~20万 | 約30~40% |
![]() | ギルランダ | 150万~2500万 | 300万~500万 | 約15~20% |
そのなかで唯一、ブロッサムシリーズはシルバー素材を採用しているため、比較的手に取りやすい価格帯で展開されています。
一方で、ギルランダシリーズはダイヤモンドを贅沢にあしらったブチェラッティ最高峰のコレクション。繊細な彫金と眩い輝きが融合したそのデザインは、まさにハイジュエリーの象徴といえます。そのため定価は非常に高額で、数百万円から数千万円クラスに及ぶことも珍しくありません。
ただし、このようなハイジュエリークラスのアイテムは販売ルートが限られるため、定価に対するリセール率はやや低めに推移する傾向があります。希少性が高い一方で、需要が限られることが要因です。
Youtubeでも解説しています。よろしければこちらもご覧ください。
まとめ|希少価値とリセールの魅力を持つブチェラッティ
ブチェラッティは18世紀から続く名門ジュエリーブランドですが、国内ではまだその真価が広く知られていません。
創業家の兄弟間の分裂により、現在は「ジャンマリア・ブチェラッティ」と「フェデリコ・ブチェラッティ」の2ブランドに分かれています。中古市場での評価は主にジャンマリアが高く、流通量や販売チャネルの広さがリセール率の安定につながっています。
中でもオペラコレクションは、職人の手作業による精巧なデザインと希少性から、特に高いリセール率を誇ります。
今後、ブチェラッティの国内での認知度や人気はさらに高まることが期待されており、購入・売却の両面で魅力的なブランドです。
もし手元にあるブチェラッティジュエリーの価値を知りたい方や、売却を検討されている方は、ぜひretroにご相談ください。
お品物の希少価値を最大限に評価し、高価査定を目指して丁寧に対応いたします。
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