ギャルソンの希少アーカイブ３選｜価値を見抜く買取評価のポイント

1969年に始まり、半世紀以上、世界のファッション界を牽引し続ける『コムデギャルソン』。二次流通でもその人気は絶大で、コレクタブルなアイテムも数多く存在します。

今回は、ギャルソンフリークの筆者が所有している珍しいアイテムの紹介と、そのアイテムを仮に弊社でお取り扱いするとなった際の想定買取金額について加筆して参ります。

「手放したいアイテムはあるけれど、ちゃんと評価してもらえるのか不安」といったお悩みを抱えている方必見！

市場になかなか出てこないアイテムでもきちんと評価し、高価買取を実現いたします。その参考までに是非ご覧になってください。

なぜ？アーカイブの価値が上がっているのか

出典：MAKES

近年、コムデギャルソンのアーカイブアイテムに注目が集まっており、買取相場も上昇傾向にあります。

その背景には、当時の時代性を映した唯一無二のデザイン性や、生産数が極めて少ないこと、そしてギャルソンならではの実験的なプロダクトを再評価する動きがあるからです。

特にファッション好きの間では「当時買えなかった憧れの1着」や「資料的価値のあるアイテム」を探し求める声が高まり、流通量が限られていることも相まって、希少性と価値がより強調されています。

こうした背景をきちんと理解している買取店であれば、一般的な古着扱いではなく、コレクションピースとして正当に評価できるため、想定以上の買取金額につながることも少なくありません。

では、次に筆者所有のギャルソンアーカイブ３点を例に、具体的な価値がどの程度かお伝えします。

1987AW コムデギャルソンオムプリュス ロゴプリントシャツ

こちらのシャツはプリントにあるように1987年秋冬のアイテムになります。

類似品として、コムデギャルソンオムプリュスではなく、コムデギャルソンとプリントされているものや、レギュラーカラーではなく、丸襟のタイプのもの、襟にプリントされているものなど、の出回りは確認したことがございますが、こちらのパターンはこの個体のみの確認にとどまっています。

私がどこでこのアイテムを入手したかといいますと、数年前にご縁があり、当時コムデギャルソンで働かれていた方から直接お譲り受けたかたちとなります。

その際に、「曖昧な記憶だが、一般に販売されたものではなく、スタッフに配布されたものであったと記憶している」と仰っていただいていたので、流通が全くないことも加味すると、その節が濃厚なのではないかと感じています。

そうした背景をふまえると、市場での価値も非常に高いと考えられます。以下に、想定される委託販売および買取金額です。

80S コムデギャルソンオムプリュスフランス ステンカラーコート

こちらのコートは80年代のアイテムになるかと思われます。

あくまで個人的な推測に過ぎませんが、COMME des GARCON S.A.S.(フランス法人）がコムデギャルソンシャツというラインを始める以前の前進となるものではないかと考えています。

理由としては、流通を確認しているフランスタグのつくアイテムの生産国表記がいずれも、「MADE IN FRANCE」であること、また、「D-TK9210」表記があるものの、「AD」表記がないためです。

「MADE IN FRANCE」については、当時のコムデギャルソンはほとんどが日本製であり、フランス生産が開始したのは恐らくCOMME des GARCONS S.A.S.(フランス法人）が設立された1982年以降と考えられます。

また、「D-TK9210」表記（繊維製品品質表示表示者番号）に関しては、1984年より採用されており、流通を確認しているフランスタグのアイテムはいずれも「D-TK9210」表記が採用されているため、1984年以降だと推測できます。

最後に生産年を表しております。「AD」表記は1988年より採用されており、流通を確認しているフランスタグのつくアイテムはいずれも、「AD」表記の記載がないため、まとめると、「1984年～1988年頃に製造されたアイテム」ではないかという結論に至りました。

実際に弊社の顧客様で、「COMME des GARCONS FRANCE」をお持ちで当時店舗にて購入されていた方から聞いた話によると、上顧客様に向けて販売がされていたのだそうです。どおりで、流通が少ないわけですね。

こうした希少性を踏まえ、現在の市場ではどの程度の価値が見込めるのか、委託販売および買取の目安金額をご紹介します。

70S~80S コムデギャルソン ウール ニットカーディガン

こちらのアイテムはかなり珍しいのではないかと思います。

注目いただきたいのはブランドタグで、数多くのコムデギャルソンにこれまで触れてきましたが、この仕様のタグはこの個体しか見たことがなく、今のところ詳細が全くわかりまので分かり次第、追記させていただきます。

こちらのカーディガンの年代はというと、70年代後半～80年代前半のアイテムになるかと思います。

製品表示タグをご覧いただくとわかる通り、品番の頭にアルファベットが2文字ございます。こちらは先頭の文字がラインを表しており、2文字目がアイテムを表しています。

コムデギャルソンは現在多くのラインが存在しますが、初めて別ラインが誕生したのが1978年のコムデギャルソンオムになります。

そのコムデギャルソンオムが出てきたタイミングで、アルファベットの2文字目が採用されたと推測できます。

70年代のアイテムのタグは下記の2パターンも存在しています。




洗濯表示のみ記載されているタグが最初期で、アルファベットが1文字のものがその後にあたるのではないかと推測できます。

いずれにしても、市場での流通が極めて少なく、希少性の高いアイテムであることは間違いありません。以下に、想定される委託販売および買取金額をご紹介いたします。

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まとめ｜価値を見極めてくれる買取先を選ぶ

今回は比較的珍しいコムデギャルソンのアイテム3点をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか？

まだまだご紹介させていただきたいアイテムが多数ございますので、順次アップしていく次第です。

弊社ではコムデギャルソンの知識が豊富なスタッフ在籍しておりますので、高価買取が実現可能です。

もし、ご売却をご検討されている場合は、是非一度弊社にお問い合わせくださいませ！