買取スタッフが奥に引っ込んだ時に何をしているのか教えます

2024.04.29

買取スタッフが奥に引っ込んだ時に何をしているのか教えます

こんにちは!
retro.jpバイヤーの堀です。

ブランド品を売りたくて持込査定で買取店を利用した時に、
その場で査定されずに裏に持っていかれた経験はありませんか?

初めて利用した店舗なら担当者との信頼関係もまだありません。
そうすると
買取スタッフが奥に引っ込んだ時に何をしているのか教えます
「大切な品物が目の届かないところで傷付けられたり、すり替えられたらどうしよう…」
このように不安になられる方もいるかもしれません。

そこで今回は、普段はお客様に話さない「裏で何をしているのか?」について
査定士のわたし自らが暴露していきたいと思います。


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査定士が奥に引っ込む5つの理由



理由①:査定士として経験が浅い


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買取業界に入って間もない査定士が担当者になった場合は、価格を出す裁量権を持っていない可能性があります。

弊社の場合ですと、研修期間中はお客様のお話のお伺いや、先輩査定士が出した買取価格を明細に記載する書記を担当します。

接客を一人で担当するようになってからも、数か月間はその場で査定はするものの金額のご案内は先輩査定士に確認してからになります。

先輩査定士も実物を確認してから買取価格を案内したいので、裏に引かせていただくことがあります。

このような場合は、お品物の査定に2人が確認しているので、査定の結果が出るまでに通常よりもお時間を要してしまいます。

お急ぎの場合は、経験が浅い査定士が担当になって運が悪いと思われるお客様もいらっしゃるかと思います。

先輩査定士に確認をしているので、最終的な金額のご案内は変わらないのですが、お急ぎの場合や、初めから熟練の査定士に査定希望でしたら、ご予約時に急いでいることや査定士の指名をオススメします。

当日のご予約ですと、出勤状況によってはご指名の担当者が不在の場合もありますが、弊社ではお客様のご要望にあわせて、できるだけ柔軟に対応させていただきます。

弊社査定士の紹介や業界経験年数は下記よりご確認いただけます。
【査定士スタッフ紹介はこちら】

理由②:真贋に不安がある


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査定士は買取価格を出す以前にお品物の真贋確認をしないといけません。

真贋確認で誤解されやすい点は、
「買取対象外=偽物」ではないということです。

通常、買取店がお客様にお伝えする買取対象外とは、「本物かどうか疑わしい、もしくは販売先で公表している出品を制限する特徴に該当している」状況です。

後者の場合は、本物だったとしても買い取った後に売り先に困るので、金額のご案内を控えるということです。

買取店に勤めていると様々なお品物と出会いますが、真贋確認で判断に迷うお品物というのも一定数はございます。

そのようなお品物だった場合は、金額のご案内の前に社内の査定士複数名で確認させていただきます。

理由③:貴金属の真贋をしている


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お品物が貴金属だった場合は、金メッキを施したものではないか確認するためにお品物を引かせていただく場合があります。

貴金属(金製品)の確認方法は、主に以下の方法が一般的です。

✅貴金属の確認方法
1.磁石でひっつくか?(偽物はひっつく)
2.削っても金色か?(偽物は削ると下地が見える)
3.熱伝導率が高い(偽物は低い)
4.重みを感じる(偽物は軽く感じる)
5.比重が大きい(比重が小さい)
6.硝酸で溶けない(硝酸で溶ける)
ですが、買取前にお客様のお品物を削ったり、硝酸で溶けるか確認するわけにはいきません。

また、磁石で確認する場合でもマルカン部分にはバネが使用されているので、磁石にひっつきます。
それ以外の本体部分でも磁石に反応する場合は金メッキの可能性があります。

磁石もタングステンのような磁石にひっつかない貴金属があるので、確実な真贋とは言えません。

買取店でよく使われているのは、比重計を使った測定方法です。
(弊社も以前は比重計を使用しておりました)

・電子比重計 ※通常価格:12~14万円


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出典:モノタロウ

非常に高額な測定機になりますが、空気中の重量と水中での重量を計測して自動計算してくれる優れものです。

ただし、お品物が軽すぎたり、中が空洞な物や石がついている物は比重が正確に計測できないのが難点です。



現在、弊社ではX線分析器を通すことで貴金属の真贋をしております。



・蛍光X線分析装置 XRA2000 ※通常価格:154万円


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X線分析器なら比重計では解りにくい地金も分析可能です。
また、タングステンを使用した悪質なスーパーコピーも判別できます。

X線検査機の設置には設置から30日前までに労働基準監督署に届出する必要があります。

機器の設置位置も固定されるので、査定ごとに移動はできないことから裏で確認することになります。


理由④:事前査定の金額が高すぎた


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持込査定はご予約前に電話査定、メール査定、LINE査定で目安金額を確認してからご来店いただくことが多いです。

事前査定はいただいた情報を元に、買取金額の目安をお伝えしておりますが、想定していたお品物と違った、サイズが想定と違った場合など目安金額からのずれが大きくなってしまう事もございます。

そのような場合は、事前査定をした担当者に確認するために品物を奥に引く場合がございます。

実物査定の担当者も相場状況を確認して買取金額を出しますが、事前査定をした担当者の視点から再査定をしてみたところ、もっと高額買取しても問題ないとなる場合もあります。

理由⑤:高額品の交渉で上席許可が必要


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一体いくらから高額なのか?というのは買取店によって変わると思いますが、お品物1点で10万円を超える買取価格が出る場合は十分に高額品と言えます。

また、買取価格で50万円や100万円以上となってくると、買い取る側もリスクが大きくなってきます。

ですが、そのようなお品物ほど相見積もりした場合の価格差も出やすくなるので、値段交渉も非常に厳しい価格でご希望をいただきます。

買取価格が高額なお品物をお持ちのお客様は他にもブランド品を沢山お持ちでらっしゃることが多く、今後も長くご利用いただきたいと私共も考えます。

そのような場合は、できるだけご希望価格に近付けられますように、利益度返しで最終金額をご案内することがあります。

利益度返しともなると、自己判断で価格のご案内をするわけにはいきませんので、熟練の査定士でも上席の許可が必要になります。


他社事例の場合


その他にも他社買取店の事例になりますが、査定希望のお品物の写真を裏で撮影して、査定は本社にいる査定士が行っている場合があります。

店舗にいるスタッフは接客に専念し、査定は行わないというパターンです。

私も以前、私物の査定を依頼した時に撮影会のようにバシバシ撮られたことがあります。

そのスタッフは「しばらくしたら査定が出るのでお待ちください」と私に言っていましたが、査定を依頼した側の身としては、なんとなく違和感があったことを覚えています。

出張査定でも同様に現地スタッフは撮影と接客のみ行い、本社の査定士が出した査定結果を伝えている会社もあります。

査定結果は本社から出た価格以下で買うならいくらで買っても良いそうで、安く買えば買うほどその接客スタッフのインセンティブになるところもあるそうです。

まとめ:不安のままにせず理由を聞く


今回は、買取スタッフが奥に引っ込んだ時に何をしているのかをご紹介させていただきました。

  • ・理由①:査定士として経験が浅い
  • ・理由②:真贋に不安がある
  • ・理由③:貴金属の真贋をしている
  • ・理由④:事前査定の金額が高すぎた
  • ・理由⑤:高額品の交渉で上席許可が必要

裏にお客様の大切なお品物を持っていった場合も取り扱いには十分に注意を払っておりますが、心配になるお気持ちもごもっともだと思います。

弊社スタッフなら査定中になぜ退席して裏に持っていくのか?ご説明を差し上げると思いますが、気になることがあれば遠慮なくご質問いただければと思います。


この記事を書いた人
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