【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

2025.08.17

マイセン 高価買取
ご自宅に眠っているマイセンの食器、実は思っている以上の価値がつく場合があります。

繊細なデザインと長い歴史を持つマイセンは、シリーズや状態によっては高額で取引されています。

この記事では、人気シリーズごとの買取相場や、高く売るための具体的なコツを、プロの目線から分かりやすくお伝えします。


マイセンとは?世界最古の磁器ブランドの歴史

マイセン 歴史
白磁と呼ばれる白い磁器は、10世紀ごろに中国で盛んに作られるようになりました。

ヨーロッパで磁器が誕生したのは、それから約700年後の18世紀初頭のことです。


当時のヨーロッパでは、中国や日本など東洋で作られた白磁が「白い金」と呼ばれ、王侯貴族の間で熱狂的に求められていました。

製法を解明しようと多くの王や事業家が試みる中、1710年、ヨーロッパで初めて磁器の製造に成功したのがマイセンです。


マイセンの象徴である「青い双剣」マークは、創立者アウグスト強王の紋章をもとに1722年から使用されており、300年以上にわたりブランドの誇りとして受け継がれています。

近年では、絵付けの名手ハインツ・ヴェルナーによる作品が特に高く評価され、「現代マイセンの巨匠」として世界中のコレクターから注目を集めています。

日本でも人気は高く、2025年8月30日から11月3日まで、泉屋博古館東京にて展覧会「巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン) —現代マイセンの磁器芸術―」が開催される予定です。

高価買取が狙える!マイセンの人気シリーズ


300年の歴史の中でマイセンは多くの名作シリーズを生み出してきました。

ここでは、特に査定額が高くなりやすいマイセンの代表的なシリーズをご紹介します。

ブルーオニオン

【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

初期マイセンを代表するシリーズのひとつが、白磁に青の絵付けが映える「ブルーオニオン」です。

そのデザインは本来、中国磁器に描かれていた柘榴(ザクロ)を写したものでしたが、当時のヨーロッパではザクロが一般的でなく、タマネギと誤解されたことから「オニオン」と名付けられたと伝えられています。


プレートやティーセットなど日常使いのアイテムから、飾り皿や大皿といった装飾性の高い作品まで幅広く展開されており、マイセンの代名詞とも言える存在です。

定番シリーズとして中古市場でも常に安定した需要があります。

スワンサービス

【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

「スワンサービス」は、マイセンを代表する豪華絢爛なシリーズのひとつです。

取手には「ドルフィン(イルカ)」をかたどった装飾が施され、レリーフには優雅な白鳥や鷺(サギ)があしらわれています。

その精巧な造形はまるで彫刻作品のようで、食器でありながら美術品としての存在感を放ちます。

絵付けが施された華やかなタイプと、純白の白磁のみで仕上げられたタイプが存在し、どちらも高い人気があります。

特に絵付けがなくとも、立体的な造形美と透き通るような白磁の輝きによって、独特の気品と迫力を感じさせます。


製造数が限られているため市場で目にする機会は少なく、希少価値の高いシリーズです。

状態が良ければコレクターズアイテムとして高額査定が期待できます。


宮廷の小花

【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

マイセン独自のグランツゴールドと呼ばれる、光沢のある金色の絵の具を使って金彩されています。

2つの形が存在し、原形の識別番号からBフォームXフォームと呼ばれています。

どちらも金彩が多く使われたデザインですが、とりわけ金彩が豪華なのがBフォーム(左)で、曲線を多く用いた美しいフォルムがXフォーム(右)となっています。


2023年にはドラえもんとコラボしたBフォームモデルも販売されました。

アラビアンナイト

【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

現代マイセンの巨匠、ハインツ・ヴェルナーが手がけた「アラビアンナイト」は、中東の説話集「千夜一夜物語」をモチーフにした幻想的なデザインシリーズです。

物語のワンシーンを切り取ったような繊細な絵付けと、豪華な金彩、鮮やかな色彩のコントラストが魅力で、眺めるだけでも芸術作品としての存在感を放ちます。


製造数が限られているため市場に出回ることは少なく、特に欠けや傷のない完品であれば高額査定が期待できます。

ティーカップやプレートなどの単品でも価値があり、シリーズで揃ったセットはさらに評価が高まります。

ミッドサマー・ナイトドリーム

【MEISSEN】マイセン食器はいくらで売れる?人気シリーズの買取相場と高く売るコツ

シェイクスピアの幻想的な戯曲「真夏の夜の夢」をテーマに制作された「ミッドサマー・ナイトドリーム」は、マイセンを代表する装飾磁器シリーズのひとつです。

アラビアンナイトと同じく、ハインツ・ヴェルナーの繊細で夢幻的なデザインが特徴で、細かな妖精たちの絵柄や豪華な金彩が目を引きます。

限定生産による希少価値が高く、コレクターズアイテムとして人気があります。

マイセンの買取相場(シリーズ別・状態別)


マイセンの買取価格はシリーズやご状態、箱の有無などによって大きく変動します。
以下はシリーズごとの目安金額です。
シリーズ名未使用(箱あり)
Sランク
中古美品
Aランク
使用感あり
ABランク
ブルーオニオン
カップ&ソーサー
10,000円 3,000~5,000円 ~3,000円
ブルーオニオン
プレート(ケーキ皿)
5,000円 1,000~3,000円 ~1,000円
スワンサービス(絵付けなし)
カップ&ソーサー
10,000円 3,000~5,000円 ~3,000円
スワンサービス(絵付けなし)
プレート(ケーキ皿)
5,000円 1,000~3,000円 ~1,000円
宮廷の小花
カップ&ソーサー
50,000円 30,000~40,000円 10,000~30,000円
宮廷の小花
プレート(ケーキ皿)
25,000円 10,000~20,000円 5,000~10,000円
アラビアンナイト
カップ&ソーサー
130,000円 90,000~120,000円 60,000~90,000円
アラビアンナイト
プレート(ケーキ皿)
80,000円 50,000~70,000円 30,000~50,000円
ミッドサマー・ナイトドリーム
カップ&ソーサー
120,000円 90,000~120,000円 60,000~90,000円
ミッドサマー・ナイトドリーム
プレート(ケーキ皿)
80,000円 50,000~70,000円 30,000~50,000円
※セット品や大型プレートは上記以上の価格になる場合があります。

少しでも高く売るための4つのポイント


マイセンを売るときは、ちょっとした工夫で査定結果に差が出ます。

同じシリーズや同じ年代の作品でも、状態や付属品の有無、売るタイミングによって評価が変わることがあります。

特にマイセンはコレクターや愛好家からの需要が根強く、保存状態の良いものや希少なデザインは高く評価される傾向があります。


ここでは、少しでも高く売るために押さえておきたいポイントを具体的にご紹介します。

箱や付属品は必ず揃える


純正の箱があると、再販売の際の破損リスクを抑えられたり、正規品の証明にもなりますので値段がつきやすくなります。

特に未使用の場合は、純正箱がないと「未使用品」としての買取が困難になるケースがあります。保証書や説明書なども併せて保管しておきましょう。


セットで売る


ティーカップはペアやセット、プレートは同デザインをまとめて出すと高く評価されやすいです。

マイセンを含む洋食器の場合、カップ&ソーサーですと6客セットがフルセットとなります。1客ずつで売るよりも6客セットの方が需要が高いため、買取時の評価は高くなります。

売る前に汚れを落とす


ほこりや汚れなど、軽く拭いて落ちるものはキレイにしてから売るだけでも査定金額が上がる場合が多くあります。

表面のほこりは柔らかい布で優しく拭き取り、軽い汚れがある場合は中性洗剤を薄めたもので丁寧に拭くのがオススメです。

高額アイテムは「未使用」で保管する


やはり使った時点で買取金額は下がってしまうため、高額なコレクター性の高いアイテムは使わずコレクションしておくのも手です。

将来的には相場が上がり、より高い査定額が期待できる可能性もあるでしょう。

まとめ:マイセンの価値、まずはプロに聞いてみよう


マイセンは、シリーズや年代、状態によって価値が大きく変わるブランドです。

「これはもう売れないかも」と思っていた食器でも、思わぬ高額査定になることがあります。

まずはプロに相談することが、納得のいく売却につながる近道です。

retroでは、LINEを使った簡易査定を受け付けています。ご自宅にあるマイセンの写真を送るだけで、現在の買取相場をすぐにご案内可能です。

手軽に査定額を知ることができるので、「価値が気になる」「売却を検討している」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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