レオナールのタグ一覧|査定評価ポイントを解説!
2024.05.05
こんにちは!
retro.jpバイヤーの堀です。
5月に入り徐々に暖かい日が増えてきましたね。
今年のGWは天候にも恵まれ、休暇を満喫されている方も多いと思います。
気候が暖かくなり始めますと涼しげなファッションを着る機会も増えてきます。
涼しげなファッションと言えば!
美しい花柄のプリントがあしらわれたデザインが人気の「レオナール」です。
「世界で最も美しいプリント」と呼ばれたレオナールは弊社買取強化ブランドの一つです。
本日は、そんなレオナールの査定において、査定士がどのようなポイントを見て買取金額を出しているのか?
査定士目線で解説していきたいと思います。
ブランドタグでラインを確認する
レオナールには主に3種類のラインがあります。
- ・レオナールパリ
- ・レオナールファッション
- ・レオナールスポーツ
定価の高い順で考えると
「レオナールパリ > レオナールファッション > レオナールスポーツ」となります。
まずは、ブランドタグのデザインでお品物のだいたいの定価を考えていきます。
レオナールパリ
レオナールのインポートブランドで、定価は最も高いラインです。
国内代理店は「三共生興ファッションサービス株式会社」です。
シルクを使うことが多く、定価はワンピースで20~30万円前後です。
以前はフランス製でしたが、このタグの頃からイタリア製になっています。
レオナールファッション
レオナールの国内ライセンスブランドです。
こちらは「MADE IN JAPAN」で「三共生興」が製造しているブランドです。
カンカンストレッチ素材(トリアセテート65%・ポリエステル35%)が人気です。
定価はワンピースで15~20万円前後ほどになります。
このカンカン素材であることは査定金額に影響がありまして、
中古美品の花柄ワンピースの場合は、買取目安金額が2~3万円ほどになります。
弊社公式販売サイト「レオナール カンカン ワンピース」検索結果
続いてこちらは、レオナールファッションの90年代以前のブランドタグと思われまして、ヴィンテージに該当するお品物です。
「LEONARD」の “O” の中に小さく “fashion” の文字が入っています。
昔からレオナールを愛用されている方の中には、こちらのタグのお品物もお持ちのことが多く、私も査定で何度か拝見しております。
レオナールはヴィンテージ評価はあまりないブランドになりますが、美しい花柄プリントのお品物であれば、古いお品物でも評価させていただきます。
レオナールスポーツ
レオナールの国内ライセンスブランドで、こちらはスポーツラインです。
こちらも「MADE IN JAPAN」で「三共生興」が製造しているブランドです。
素材はポリエステル100%のアイテムが多く、洗濯しやすいので人気のブランドです。
定価はワンピースで8万円前後でしたが、最近のラインナップではワンピースではなくカットソーやパンツなどが3~4万円前後で多くリリースされています。
レオナールパリ フューシャ
フューシャはレオナールパリからの派生ブランドで、リラックス感のあるデザインのアイテムを多くリリースしています。※イタリア製
レオナールパリのカジュアルラインに当たるので、定価はレオナールパリの半額ほどです。
ただし、柄が良いアイテムが多く比較的売りやすいラインでもあります。
レオナールパリ ラベルフューシャ
フューシャの後期タグです。
「LEONARD PARIS LABEL FUCHSIA」に変更されました。
内タグを確認する
レオナールは内タグで年代をみることはができません。
内タグには商品番号(品番)がありますが、これも使い回しの番号があり品番としても成り立っていません。
ですが、商品番号で検索してみると同モデルの相場が確認できる場合もあるので、一度検索はしてみるといった感じです。
内タグでギリギリ年代を見るポイントとしては、洗濯表記の変更と、本社所在地の変更があります。
洗濯表記の変更について
アパレル全体に共通している変更内容になりますが、2016年12月に品質表示法の変更があり、2017年以降は洗濯表記が現行表記に変わりました。
本社所在地の変更について
2017年6月に東京本社の住所が変わり、内タグも変更しています。
- 「東京都渋谷区東3丁目16番3号」
↓
「東京都中央区日本橋富沢町11番12号」
ただし、中央区日本橋の住所も、2016年頃から使用されているため、中央区日本橋=2017年以降ということではなさそうです。
このように洗濯表記、住所情報を確認することで2016年以前か2017年以降のモデルかの判断はできます。
デザインで売れ行きを見る
アイテム別で考えると、ワンピースが一番売れやすく高価買取が可能になります。
特にこのような黒地ではっきりとした花柄のものが一番人気があるデザインです。
レオナールは創業時の目標に「世界一美しい花、蘭を、最高の生地である絹の上にプリントすること」としておりました。
そのため、美しい蘭の花をモチーフにしたシリーズが人気 です。
他にも薔薇や紫陽花など総柄のデザインから花柄ラインの入ったアイテムなども評価が高く高価査定となっております。
↑このようなデザインは人気があります。
逆にこのような↓アニマル柄や幾何学模様などの柄は花柄と比べて売れ行きが悪くなりますので、評価が低い傾向にあります。
同じ時期にリリースされているワンピースでも柄によって全然相場が違うのがレオナールです。
サイズについて
現行のサイズ展開が「36(7号)~42(13号)」なので、古いアイテムでもそれ以外のサイズは比較的売れやすい傾向にあります。
特に大きいサイズは売れやすい傾向があり、評価しております。
まとめ「黒地、花柄、カンカン」が高価査定
今回はレオナールのブランドタグの種類の解説に、二次流通でも人気のデザインをご紹介させていただきました。
レオナールは1960年にプルオーバーにプリントを施す技法 “Fully Fashioned” を開発して国際特許を取得。
その後も高度なシルクスクリーンプリントで当時は異例の30以上の色を1色づつ重ねて、繊細なグラデーションを表現したことで、世界中に高く評価されてきました。
ワンピースを中心に話していきましたが、コートやジャケット、スカート、トップスなど
衣類以外にも小物類まで幅広くお買取させていただいております。
クローゼットや収納棚に最近では着なくなったレオナールがございましたら、ぜひ弊社に査定依頼ください。
弊社のレオナール買取実績はこちら
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