【エルメス買取相場急落】2024年下半期に下がった高級バッグ5選
2024.11.21
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- 「今年の夏に査定してもらったときより、どうしてこんなに相場が下がっているの?」
しかし、2024年夏以降、全体的に中古買取相場が急落しています。
この記事では、相場が下がった背景を解説するとともに、主に購入制限対象商品である「枠バッグ」を中心に厳選したバッグ5点の下落率を比較します。
購入制限対象商品の詳細はこちら【エルメス公式FAQ】
売却を検討している方や、今後の相場動向が気になる方はぜひチェックしてみてください。
エルメス買取相場が下落した理由とは?
2024年の買取相場を振り返ると、エルメスのバッグは6~8月にかけて価格のピークを迎えましたが、その後は徐々に値を下げ、10月には急落しました。
一時的な相場の変動ではなく、現在も低迷が続いており、売却を検討している方にとっては気になる状況です。
この相場下落の背景には、いくつかの原因が複雑に絡み合っています。
ここでは、特に影響が大きいと考えられる要因を2つ取り上げます。
急激な為替の円高進行
エルメスの買取相場に大きな影響を与えた一つ目の要因は、急激な為替変動の動きです。
7月31日の金融政策決定会合で、植田日銀総裁による追加利上げが決定しました。
市場にはタカ派姿勢がサプライズとなり、円安から一転して急激な円高が進行しました。
この為替変動により、中古市場もこれまで高値が維持されていたバッグの買取価格に調整が必要になりました。
特に円高が進んだタイミングでは、先行き不透明な急激な為替変動に警戒して、業者間のオークションでも仕入れコストを抑える動きがあったと考えられます。
為替は徐々に円安に戻りつつあるものの、相場全体がすぐに回復する気配はありません。
これにより、売却タイミングを計る方にとっても悩ましい状況が続いています。
中国市場の需要低下
もう一つの大きな要因として、中国市場の需要減少が挙げられます。
エルメスをはじめとする高級ブランドの主要な購入層である中国では、経済成長の鈍化が消費者心理に影響を与えています。
特に2020年以降、中国では消費者物価指数(CPI)の下落傾向が続いており、9月24日には中国人民銀行が金融緩和策に踏み切る方針を示しました。
しかし、こうした政策にもかかわらず、高級品需要の回復は限定的です。
中国の需要が落ち込むと、エルメスの新品だけでなく、中古市場への影響も甚大です。
これまで高値で取引されていたバッグが売れにくくなり、業者が在庫リスクを回避するために買取価格を引き下げるケースが増えています。
結果として、日本国内の中古市場でも、中国の購買力低下の影響が波及し、相場全体が下落しているのです。
2024年下半期に急落したバッグ5選
2024年下半期、ラグジュアリーブランド全体の買取相場が下落傾向にありますが、特にエルメスのバッグは買取の時点で利幅が非常に少ない商品であるために相場下落の影響を大きく受けます。
そのため、夏頃に仕入れたバッグは急激な相場下落に対応できず、赤字での売却を余儀なくされる商品も出ています。
相場が下がると、買取価格も安くなり、業界全体としても厳しい状況が続いています。
では、実際にどれほど相場が変動したのか、詳しく見ていきましょう。
※買取相場はコンディション、色、年式などによっても変動しますので、今回は下記条件で比較していきます。
状態 | 未使用 |
---|---|
素材 | バーキン・ケリー|トゴ コンスタンス|エプソン リンディ・ピコタン|トリヨンクレマンス |
色 | ブラック、グレー、ベージュ、ブラウン系 |
金具 | ゴールド金具 |
年式 | W刻印(2024年製) |
バーキン25|バーキン30
バーキン25と30は、エルメスのバッグの中でも特に人気の高いサイズです。
8月の時点では、これらのサイズは買取価格が300万〜350万円となっており、非常に高い需要を示していました。
しかし、2024年11月現在では、買取価格は230万〜250万円にまで下落しています。
値幅にして100万円ほどの変動があり、その差はかなり大きいと言えます。
ケリー25|ケリー28
続いてバーキン同様に非常に人気の高いケリー25と28は、2024年8月には、これらのモデルも300万以上の買取が可能でしたが、現在では240万〜270万円が目安となっており、70万〜80万円の下落を見せています。
それでも、定価を超えるプレミアム価格が維持されているものの、依然として相場の変動は大きいです。
コンスタンス ミニ|コンスタンス24
続いて、コンスタンスミニとコンスタンス24です。
9月に入ると、こちらのモデルも相場下落により買取価格が大きく下がりました。
8月には190万〜210万円だった買取価格が、現在では120万〜130万円程度にまで落ち込んでいます。
約70万〜80万円の価格下落が見られます。
ミニリンディ|リンディ26
ミニリンディとリンディ26は、エルメスの中でも比較的カジュアルで使いやすいバッグとして人気がありますが、2024年下半期にその相場が大きく下落しました。
8月には160万〜180万円の買取が可能だったのに対し、現在では100万〜110万円程度になっています。
これにより、60万〜70万円の価格下落が見られます。
ピコタンロックPM|ピコタンロックMM
ピコタンロックのPMサイズとMMサイズは、エルメスの中でも手軽に持ちやすいデザインとして人気のあるモデルです。
ピコタンロックは以前は55万〜75万円で取引されていたものが、現在では40万〜45万円程度となっており、20万〜30万円の値下がりが発生しています。
まとめ|【モデル別】買取相場の下落率比較
2024年夏以降、エルメスのバッグ買取相場に大幅な下落が見られました。
エルメスを象徴するバーキンシリーズは、約30%の下落率となり、ケリーシリーズも約20~25%の下落が確認されています。
一方で、コンスタンス、リンディ、ピコタンロックシリーズでは、下落率が約40%になり、買取相場が厳しい調整を受けている状況です。
例年、年末に近づくと新しい刻印の発表を控え、旧刻印モデルの買取相場が下落する傾向がありますが、今年は特にその下落幅が大きい年となりました。
ただし、長期的に見ると、エルメスは毎年定価を引き上げているため、バッグの相場も徐々に上昇していく傾向にあります。
エルメスバッグの資産価値を考えるなら、一時的な価格の下落に動揺するのではなく、市場の動きを静観することも大切です。
最適なタイミングで売却することで、最終的に満足のいく取引ができる可能性が高まるでしょう。
尚、弊社はエルメスのアイテムを只今、買取強化中です。
お手元にご不用になりましたお品物がありました際は、是非、お問い合わせください。
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