40年前のルイヴィトンはいくら？｜1985年雑誌の掲載価格と現在相場を比較

1985年発行の 「an･an No.481」 には、ルイヴィトンのバッグや小物が特別販売として掲載されているページがあります。

当時は今のようにオンラインショップが存在せず、雑誌の広告を見て購入するスタイルも見られたようですね。


掲載されている金額は、あくまで業者が設定した価格であり、当時の定価そのものではありません。

それでも、昭和のルイヴィトンがどれくらいの価格帯で流通していたのかを読み取るうえで、非常に参考になる資料です。

ページを開いた瞬間、目に飛び込んできたのは 今では考えられないほどのルイヴィトンの激安価格。

40年前のリアルな販売価格は、当時を知らないスタッフでも思わず声が出てしまうほどのインパクトがありました。

本記事では、1985年の雑誌に掲載されていたルイヴィトンの販売価格 を紹介しながら、

• ・当時はいくらで買えたのか
• ・現在の買取相場でどれくらいになるのか

といったポイントをわかりやすくまとめています。

昭和の雑誌に残る “その時代そのままの価格” を手がかりに、ルイヴィトンの価値の移り変わりを一緒に見ていきましょう。

「an･an No.481」に載っていたルイヴィトンの価格一覧

では、実際に誌面に掲載されていた価格を見ていきます。1985年の雑誌だけあって、価格以外にも思わず注目してしまうポイントが多くあります。

当時はアイテム名が現在ほど一般化していなかったのか、アマゾンやマルリーを除けば、表記は「ボストンバッグ」「ショルダーバッグ」といった大まかな名称のみ。こうしたラフな記載からも、当時の空気感が伝わってきます。

基本的に旧型が中心となり、現在はすでに廃盤となっているモデルが多く見られます。

一方で、現在も現行で流通しているモデルについては、中古市場でも状態の良い個体が増えているため、美品（Aランク）の買取目安が高めに推移しています。

誌面だけでは違いが分かりにくいケースもあるので、実際のモデル名・型番・現在の買取目安を一覧で整理しました。

掲載金額と買取目安を比較すると、一部の例外を除き、使用済みの中古品であっても当時の購入価格とほとんど差が出ない水準で売却できるケースが多いことが分かります。

なかでも スピーディ、ダヌーブ、サックプラ、パピヨン、プチノエ などは、美品であれば購入金額に近い水準まで戻ることもあるほどリセール率が高い傾向が確認できます。

これらのモデルは、長年愛用されてきた定番ラインであることから、中古市場でも安定した需要が続いています。

その結果として、状態の良い個体は相場が下支えされやすく、購入から時間が経っていても価値が落ちにくい傾向が見られます。

また、現行モデルの定価と比べると、ミュルティクレ6やナイルは約3～4倍にとどまっている一方で、その他のバッグは約6～7倍まで価格が伸びており、上昇幅に大きな差が見られます。

なお、スピーディやキーポルは現在もルイヴィトン公式で販売しているバッグになりますが、それぞれバンドリエールモデルとして販売しているので、定価は記載しておりません。

40年前の価格を知ることでブランド品をより楽しめる

今回は、思いがけない形で「40年前のルイヴィトンはいくらで買えたのか？」という貴重な資料に触れる機会があり、記録として簡単にまとめてみました。

ブランド買取の現場では、真贋確認を終えた後に査定額を決める段階で、「定価に対して、どれくらいの割合で買取できるか」という指標を持つアイテムがあります。

基準となる比率があることで、おおまかな目安を立てやすくなり、そこから現在の相場を丁寧に調べて大きなズレがなければ、より確度の高いご案内につながります。

40年前の価格を知ることは、単なる懐古ではなく、ブランドの価値の変化や市場背景を理解する手がかりにもなります。

ヴィンテージを愛好する方にとっても、ブランド買取に携わる人間にとっても、ひとつの「楽しみ方」として意味のある情報と言えるのではないでしょうか。

retro では、ルイヴィトンをはじめとするブランド専門のバイヤーが一点ずつ丁寧に査定しています。
査定だけのご利用も大歓迎ですので、どうぞ気軽にお試しください。