ブランドバッグのクリーニング｜プロが解説する5つのコツ

お気に入りのブランドバッグ、いつまでも綺麗に保ちたいですよね。
ふとした瞬間に 汚れてしまったらどうしようと、不安になったことはありませんか？

大切に使いたいからこそ、使うたびに少しずつ 蓄積される汚れが気になります。
しかし、 正しい方法でクリーニング を行えば、あなたのバッグはその美しい輝きを取り戻せます。

本記事では、 ブランドバッグのクリーニング方法を5つのステップに分けてプロが詳しく解説します。

長く愛用するための秘訣を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

【STEP1】クリーニングできるバッグとは？

ブランドバッグのクリーニングの可否は 素材とデザインによります。

レザーやナイロン素材のクリーニングは簡単で自宅でもできますが、 シルクやベルベットなどは専門知識が求められるため、 専門業者に任せるのが一般的です。

	専門業者に任せる場合	自宅クリーニングの場合
素材	素材全般、 シルク等の繊細な素材	レザー、ナイロン （軽度のダメージに限る）
種類	バッグ全般、 ブランドバッグ全般	一部のバッグ
特徴	複雑な装飾のデザイン等 例【BALENCIAGA ザ・タウン】	シンプルなデザイン 例【Celine ブザスクレア】

クリーニング出来るブランドバッグの特徴

ブランドバッグのクリーニングが可能な素材には、いくつかの種類があります。
その代表的な素材を紹介いたします。

レザー、キャンバス生地、ナイロン素材などは、適切なお手入れ方法で 長持ち させることができます。

また、バッグのデザインが シンプルで装飾が少ない場合、クリーニングしやすくなります。

これらの特徴を持つバッグは、 定期的なクリーニング を行うことによって、その美しさを長く保つことが可能です。

※引用： 布百選	※引用： ラクスル	※引用： 布百選
レザー 適切なケアで長持ちする耐久性の高い素材	キャンバス 丈夫で汚れに強い素材	ナイロン 防水性があり、汚れが付きにくい素材
【汚れの落とし方】 専用クリーナーを使用することで、汚れやシミを効果的に落とせる	【汚れの落とし方】 軽い汚れはブラシで除去でき、場合によっては手洗いも可能	【汚れの落とし方】 軽い汚れは拭き取りが可能で、必要に応じて洗浄も可能

素材の特徴を理解することで、ブランドバッグを傷つけることなく、適切なクリーニングが行えます。

クリーニングが難しいブランドバッグの特徴

クリーニングが難しい ブランドバッグも存在します。

デリケートな素材や複雑なデザイン、特殊な加工や仕上げの特性を持つブランドバッグのクリーニングは、特に注意が必要です。

※引用： ビーナスベッド	※引用： okadaya	※引用： 繊研新聞社
シルク 柔らかくデリケートな素材	ベルベット 起毛したサラサラとした 表面が特徴の素材	スエード 柔らかく起毛した表面が特徴の素材
【発生しやすいダメージ】 水や洗剤によって傷みや 色落ちが生じる可能性がある	【発生しやすいダメージ】 水や摩擦によって傷みや 変色が生じやすい素材	【発生しやすいダメージ】 水によって傷みや変色が生じてしまう

これらの素材は 非常にデリケート で、クリーニング方法を誤ると、逆にダメージを与えてしまう可能性があります。

クリーニングでは対処が難しく、修理が必要になってしまうダメージは以下のような種類があります。

• ⚠️修理が必要なダメージ


• 1.破れや穴：素材が破れたり穴が開いたりした場合
• 2.ハンドルやストラップの破損：ハンドルやストラップが断裂したり、金具が壊れたりした場合
• 3.金具の欠損：バックルやファスナーなどの金具が欠損した場合

これらのダメージは クリーニングでは対処できない ため、修理が必要になります。

【STEP2】専門業者のクリーニング方法を理解する

ブランドバッグの クリーニング方法を理解することは、バッグを長持ちさせるために重要な要素です。

自身のバッグの状態の悩みが解決できるクリーニングを理解し、 適切なメンテナンス を行いましょう。

クリーニング方法	ドライクリーニング	ウェットクリーニング	スチームクリーニング
汚れ	・油性の汚れ ・インク汚れ ・固まった汚れ	・飲み物等のシミ ・汗などの汚れ ・泥や土等の汚れ	・表面のホコリ等 ・軽い汚れ ・最近や雑菌 ・不快な臭い
素材	・レザー ・スエードやヌバック ・合革 ・ウールやカシミヤ	・キャンバス ・ナイロン ・ポリエステル ・コットン	・キャンバス ・ナイロン ・ポリエステル ・リネン
注意点	・水溶性の汚れに弱い ・繊維一部の合成繊維は、損傷する可能性がある	・革製品やウール素材には適さない ・色落ちのリスクがある ・適切な乾燥環境が必要	・革製品やウール素材には適さない ・過度に使用すると素材の劣化を引き起こすリスクがある ・適切な湿度環境が必要

【STEP3】ブランドバッグクリーニング店の選び方

ブランドバッグのクリーニング店を選ぶ際は、まず自身のバッグに適切なクリーニング方法が提供されているかが重要です。

サービスの品質と保証がどうかも重要であり、同時に料金体系なども比較することで適切な店舗を選ぶことが可能です。

サービス内容を確認する

クリーニング対象の以下の内容を確認しましょう。

• ・ブランドバッグや素材
• ・クリーニング方法
• ・クリーニング後の品質保証
• ・修理やメンテナンス提供の有無
• ・クリーニングにかかる時間や受け取り方法

料金体系の把握をする

布地のバッグで約12,000円前後、レザーのバッグで約17,000円前後が目安料金です。

そこに、撥水加工やリカラー（色塗り）等により、料金が加算されていく仕組みです。

料金は業者ごとに大きく異なりますので、利用前に料金を細かく確認するか、 見積もりが取れるなら見積もりを取るのがおすすめです。

その他の確認事項を見る

その他の確認事項として、自分が利用しようと考えているクリーニング店の営業時間や店舗の立地、ユーザーの評価などを確認することも大切です。

これらの方法を組み合わせることで、クリーニング店の信頼性やサービスの品質をより詳しく理解できます。

【STEP4】プロが選ぶブランドバッグクリーニング店３選

STEP4では、おすすめのクリーニング店3店をご紹介します。

見積から納品まで全てオンラインで完結するクリーニング業者も存在しますので、せひ参考にしてみて下さい。

靴専科 | 革製品のクリーニングに強い専門業者

ブランドのバッグや靴のクリーニングと修理を行っている専門業者です。

「ブラックエプロン」と呼ばれる靴専科独自の厳しい研修を通じて、高い商品知識と技術を身につけた上級技術者が在籍しています。

こんな人におすすめ

• ・実際に持ち込んで見てもらえる専門業者を探している。
• ・バッグの丸ごと洗浄等を行いたい方。
• ・利用する前にオンラインで簡単に見積もりがしたい。

ユーザー評価

• ・色々と聞いても丁寧に教えて下さるので、快くお願いすることができます。
• ・仕上がりの靴と一緒に温かいやわらかいメッセージ（修理等報告）が添えられ、非常に感激しました。
• ・お店も明るいし、品あたりの丁寧な対応がとても心地良い。値段も安心でした。

※引用: 靴専科 お客様の声

内容	クリーニング、修理、補修
基本料金	素材により一律料金
納期	1～2週間、修理の場合は約1ヶ月
住所	関東、関西に店舗を展開
URL	https://www.kutsusenka.com

協和クリーニング｜丁寧な手作業が強みの専門業者

丁寧な手作業で行う協和クリーニングは、一日10件のみの受付けを厳選しているクリーニング専門業者です。

エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなどのハイブランドを積極的に受け付けているのも特徴です。

こんな人におすすめ

• ・ハイブランドのクリーニングに強い専門業者を探している。
• ・デリケート素材のバッグなので、丁寧な作業で仕上げてほしい。
• ・クオリティ重視で探している。

ユーザー評価

• ・靴だけでなくても美しく仕上がって、本当に驚きました。
• ・防水の効果が加えられ、仕上がりはとてもソフトでした。値段も安心感があります。
• ・店内も明るく、対応も丁寧でとても満足しました。

※引用: 協和クリーニング お客様の声

内容	クリーニング、修理、補修
基本料金	素材により一律料金
納期	3～8週間（エナメル製品、カラーチェンジは6～8週間）
住所	〒440-0032 愛知県豊橋市曙町南松原6-19
URL	https://www.kyouwa-c.com/?gad_source=1

デア｜宅配専門のクリーニング業者

宅配専門のクリーニング業者。バッグの修理やメンテナンスの内容も細かく記載があり、バッグの状態と照らし合わせて料金を確認することができる。

オンラインで完結する分、納期は平均よりもやや長いのが特徴。

こんな人におすすめ

• ・見積りが納品までオンラインで完結したい。
• ・クリーニング前後や、作業内容を知ってからクリーニングに出したい。
• ・ブランドバッグ以外も、一緒にクリーニングが出来れば良い。

ユーザー評価

• ・スエードなのであまりきれいにはならないだろうと思っていたのですが御社の技術で新品同様になりました。
• ・バッグの状態と仕上がったアフターがわかるくらい、あたらしく生まれかわらせて頂きました。ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。
• ・15年近く同じ鞄をつかってもつようにバッグをもう一度使える喜びに涙しております。

※引用: デア お客様の声

内容	クリーニング、修理、補修
基本料金	12,100円（税込）～
納期	3～8週間
住所	埼玉県さいたま市桜区宿3-10（店舗ではなく本社）
URL	https://packman2.com/

【STEP5】日常保管のポイントを解説

クリーニングを行う事だけが大切ではなく、日常保管に一手間加える事も、ブランドバッグを長く使い続ける秘訣です。

日常保管は、下記の4つを意識する事が大切です。

• ・家に帰ったら荷物を全て出す
• ・風通しの良い場所で保管する
• ・過度な詰め物を入れて、保存袋に入れて保管する
• ・過度な除湿と消臭剤を活用して、湿気や匂いの対策をする

まとめ｜愛着のあるブランドバッグを長く使うために

愛着のあるブランドバッグを長く使うためには、定期的なクリーニングとメンテナンスが必要です。

但し、クリーニングの過度な利用は避けましょう。
クリーニングの多用は、逆に素材を痛めてしまう原因になる恐れがあります。

使用頻度が多くても3～6ケ月毎に1回、 使用頻度が少ない場合は1年に1回を目安にクリーニングを行うのがおすすめです。

これらのポイントを守りながら、愛着のあるブランドバッグを美しい状態で長く愛用していきましょう。