遠方でも出張買取に来てもらう５つのコツ｜失敗例も公開

こんにちは！
retro.jpバイヤーの堀です。

ブランド品の買取サービスと言えば、
主に「宅配買取」「持込買取」「出張買取」の3つがあります。

それぞれ簡単に解説するとこんな感じです。

✅買取サービスの種類

・宅配便で買取店に査定希望のお品物を郵送して査定するのが「宅配買取」

・査定希望のお品物を持参して買取店に来店して査定するのが「持込買取」

・お客様のご自宅に査定士が訪問して査定するのが「出張買取」

出張買取はご依頼があればどんな場所でも行くというサービスではなく、
買取店によって訪問エリアを限定していることが多いです。

弊社の場合はオフィスが渋谷ということもあり、出張買取エリアを東京23区内としています。
ですが、東京23区外でもご依頼内容によっては出張買取で訪問させていただくこともございます。

かくいう私も大阪や金沢まで主張買取に伺ったことがございます。

今回は出張買取エリア外にお住いのお客様がどのように買取店に出張買取の依頼をすればよいか？
そのテクニックをご紹介させていただきます。

出張買取の依頼をなんで断るの？

「買取店は買取をしないと仕事にならないのになんで依頼を断るの？」
このように考えた方もいると思います。


極端な例をあげますと

このような依頼だったとしたらどうでしょうか。


コーチのパスケースが悪いということではなく、パスケースとなると未使用品でも1,000円前後の買取価格を付けるかどうかのお品物です。

ご自宅に訪問してパスケース1点で終わりでは、訪問するまでの交通費や移動時間などを考えると採算が合わなくなります。
この場合は対象エリア内でもお断りになります。

あまりにも極端な例でしたが、実はこのように採算が合わない出張買取の依頼は比較的ございます。

逆に考えれば、遠方にお住まいでも採算が合うと買取店が思うような依頼であれば、訪問することがあるということです。
念のため補足しますが、遠くまでわざわざ来るならいくらでも安く買いたたいていいですよ！ということではありません。
査定希望のお品物はきっちり相場で買い取ってもらいます。

恋愛や就職活動でも相手に自分の魅力を伝えて興味を持ってもらうことが大事だと思います。

出張買取もこの依頼を引き受けると御社のメリットも大きいですよ！と分かりやすく伝えるのがポイントになるんです。

【失敗談】断られるパターンの具体例｜3選

私は何か知りたいことがあると失敗談から学ぼうとすることが多いのですが、失敗を知ることは成功への近道になると思います。

そのため、もう少し具体的なアイテムを例に考えていきましょう！

点数が少ない、アイテム名不明

上記のような内容ではいかがでしょうか。

点数は1点ですが、ブランドがエルメスでとても魅力的なご依頼です。

このようなご依頼の場合は、お客様にお品物の詳細情報をもう少し伺います。
また、本当に他にも査定品はないか確認します。

エルメスのバッグと言っても、バーキンやケリーのような何十万～何百万の買取になるバッグもあれば、5,000円未満の買取になるバッグもあります。

いずれにしてもバッグ1点では渋谷から北海道まで出張買取に行くのは難しいので、宅配買取のご検討をお願いすることになる思います。

品物の点数が多くても断られる例

上記のような内容ではいかがでしょうか。

点数の多さがとても魅力的なご依頼です。

ですが、査定品を確認すると1点あたりの買取金額が5,000円に満たないお品物が多いと判断されます。
また、紙袋は弊社では買取しておりませんので0円になります。

ブランド品でもアウトレット品の流通量が多いブランドは再販時の金額が安くなってしまいます。

現行モデルの未使用品なら別ですが、普通に使用されているお品物ならバッグでも1,000～3,000円の買取が目安になります。

また、ネクタイやスカーフ、ベルトなど小物類にも高額な品物はありますが、ケイトスペードとコーチのバッグを売りたいお客様の小物類となると定価が高額なお品物でない可能性が高いと推測できます。

私たち査定士は査定希望のお品物のラインナップからお客様の趣味趣向を感じ取り、実物のお品物を拝見しなくても買取金額がどれくらいになるかはある程度は想定できます。

下記のブランドは出張買取の場合だと依頼時に1点とカウントするのではなく、他にも査定品がある中での “おまけ” くらいの位置づけで考えるのが良いかもしれません。

• ・コーチ
• ・フルラ
• ・ケイトスペード
• ・マイケルコース
• ・マークジェイコブス
• ・トリーバーチ
• ・ロンシャン
• ・ハンティングワールド
• ・サマンサタバサ

今後もお付き合いしたいと思えない人間性

ブランド名がルイヴィトンやグッチということは分かりますが、アイテムの詳細は不明です。

また、出張先で他社も査定しているというパターンは稀にあるのですが、いくらお品物が魅力的でもお客様の人間性に不信な点を感じる場合は、お断りする場合もございます。

【これで断られない】買取店に伝えるべき5つのポイント

それでは、ここからは遠方でも出張買取に来てもらう5つのポイントのご紹介です。

お品物の詳細と点数を正確に伝える

お品物の詳細や点数を正確に伝えてくださるお客様は意外にも少ないです。

以前の出張買取でシャネルやフェンディのバッグ、衣類がだいたい10点くらいと言われて訪問したところ、ご自宅以外にトランクルームにも案内いただき100点以上の査定になったこともありました。

　　　


査定をする側の身としては査定品が多い分には嬉しいことなのですが、点数が多いと時間がかかりすぎてしまうので、訪問人数を増やす調整も致します。

ブランド名（エルメス、ルイヴィトンなど）とアイテム名（バッグ、時計など）は最低限お伝えいただきたいのと、お品物の点数も可能な範囲でお応えいただくとスムーズなお取引になります。

また、遠方であるなら事前にLINE査定をして目安金額を出しておくことも重要です。

当日初めて見るお品物なのか、事前査定済みなのかでは査定にかかる時間も変わってきます。

点数が多ければLINE査定も一点一点するのは大変な労力なのですが、LINE査定をするメリットは他にもあるので是非ご利用いただきたいです。

沢山ブランド品があるアピールをする

仮に売る予定がないお品物でも持っていることを査定士に伝えることで「2回目以降のご利用の際に売ってくださるかもしれない」と査定士は考えます。

その場合は今回は点数が少なくてもお伺いさせていただこうとなるかもしれません。

ただし、ただ沢山持ってることをアピールするだけでは、売る気がないと査定士が感じとってしまう可能性もあるので、「いくら以上になるなら売却を検討したいと思っている」など買取を検討している体で話をするがポイントです。

売る意志が強いことを伝える

今回ご紹介するポイントの中で最重要と思われるのが、売りたいという強い意志があることを伝えるという点です。

売りたい業者まで明確に決まっているのなら「お品物を売りたい」よりも「御社にお品物を売りたい」と伝えることでより遠方の出張買取でも実現可能になってきます。

査定士の側からすれば、遠方への出張買取で何も買取できずに帰社することだけは絶対に避けたいところです。

そのため、LINE査定で事前に目安金額を出してもらった上で、実物査定も事前のLINE査定の目安金額内だったら売ります！とはっきりと伝えてしまいましょう。

他社比較の結果を正直に伝える

遠方の出張買取を希望していたとしても買取金額を比較するのは大事なことです。

LINE査定では画像を見た時の印象から「美品」か「キズあり」として査定するのかで買取目安金額が大きく変わってきます。

LINE査定の段階では目安金額が安かったことで他の業者を選ばれてしまうことのないように、多少のキズがあっても美品の価格で案内されることがどこも多いです。

弊社のLINE査定はレスポンスの速さと丁寧な対応に定評があり、他社と比べて目安金額も正直に出してしまう傾向があります。

そのため、見積もりを比較すると目安金額が少し安いですよ！とご指摘いただくことがございます。

安いのだから売却先の候補から除外する結果となりそうなものですが、お客様の中にはお問い合わせの対応力にご満足いただき、「少し安いけど売りたいのは御社なので他社と同じくらいの金額まで上げられないですか？」とたいへん光栄なご連絡をいただくこともございます。

そのような時は比較した他社がいくらで案内しているのかを正直に伝えてしまうのが得策です。

もちろん、ご相談いただく金額によってはご対応が難しい場合もございますが、弊社は「あなたの会社で売りたいです」と言ってくださるお客様のお品物なら、利益よりもお客様の満足度を優先する社風があります。

是非お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

2回目以降は宅配で送ると伝える

ブランド買取を利用したことがない初めてのお客様ですと、このような声を聞くことはよくございます。
実際、業界に悪質な業者がいるのもまた事実です。

最近では高級時計のシェアリングサービスで腕時計を集めて突然解散したトケマッチが話題でしたね。
高級腕時計シェア「トケマッチ」、キャンペーン後に７０本を無断売却…詐欺容疑を視野に捜査

何事も初めてすることは心配や不安がつきものです。

そんな時はご不安なお気持ちを査定士に伝えた上で「1回利用すれば安心できるので、2回目以降からは宅配査定を使います」と言ってみてください。

私たちも、まずはサービスを利用していただき、その上で良し悪しを判断してもらいたいと思っております。

お客様からそのように言われては、遠くにお住まいでも出張買取に伺わせていただきます。

仕事をもらう身でありながら偉そうに聞こえてしまったら申し訳ございません。

この記事をご覧になったお客様のブランド買取が良い結果になれば幸いです。