ブランド品は限定と定番、どっちが高く売れる?買取相場のリアル公開!
2025.06.03

「限定モデルの方が高く売れるはず」──そう思っていませんか?
ブランド品を買う時、「今しか手に入らない限定モデル」に惹かれる方は少なくありません。そして手放すときには、「希少だから高く売れるかも」と期待してしまいがちです。
しかし、実際の買取市場では、意外にも “定番モデル” の方が高く評価されるケースが多いのが現実です。
なぜ、希少な限定モデルよりも定番モデルが高く売れるのか?
この記事では、両者の買取相場のリアルとその理由を、わかりやすく解説していきます。
限定モデルが高く売れるとは限らない?相場が安定しない理由
「希少=高値」と思われがちな限定モデルですが、定価も高くプレミア感もあるため、買取価格にも期待してしまいますよね。
しかし実際のところ、市場に出回る数が少なすぎるゆえに、欲しがる人の絶対数が限られており、需要が読みづらいという難点があります。
結果として、「思ったほどの価格がつかない」ことも少なくありません。
特に、定価が高かったモデルほど、「え?こんなに安いの?」と感じるギャップが大きくなりがちです。限定=高額とは限らない。これはブランド買取における “あるある” のひとつです。
なぜ定番モデルは高く売れる?安定した人気と買取相場
一方で、定番モデルは常に一定の需要があり、相場も安定しやすいのが特徴です。
ブランドの象徴的なアイテムであれば、探している人が多く、買取店としても「売れる見込みが立てやすい」ため、強気の査定が出やすい傾向があります。
さらに、数年保有している間に定価が上がっていることもあり、状態が良ければ “購入時以上の価格” がつくケースもあります。
ここからは、ブランド別の代表的な “定番アイテム” をご紹介します。
ヴィトンと言えばこれ!王道「モノグラム」

ルイヴィトンの「モノグラム」デザインは、ブランド初期から続く象徴的なパターンです。
LVロゴと花柄が組み合わされたこの定番デザインは、世界中で根強い人気があり、中古市場でも安定して高く評価されやすい傾向にあります。
中でも、ネヴァーフル、アルマ、スピーディといった代表的なモデルは、発売から年月が経っても需要が落ちにくく、買取価格が安定しているのが特徴です。

さらに、20年以上前のヴィンテージ品であっても、現行モデルと大きくデザインが変わらないため “今も使いやすい” と感じる人が多く、相場が落ちにくい傾向があります。
ルイヴィトンのモノグラムは、まさに“持っていて損のない” リセール率の高い定番モデルと言えます。
シャネルの象徴「ココマーク」とダイヤ格子「マトラッセ」

シャネルのアイコン的存在である背中合わせのCが重なる「ココマーク」は、ブランドの象徴として長年愛され続けています。
洋服の「ココボタン」やバッグの金具など、様々なアイテムにあしらわれ、その高いデザイン性と存在感から根強い人気を誇ります。
また、ショルダーバッグに多く使われる格子状のキルティング加工「マトラッセ」も、シャネルを代表するデザインのひとつです。上品でエレガントな見た目は、時代を超えて多くのファンを魅了し続けています。
これらのデザインはシャネルの世界観を体現しているため、中古市場においても安定した需要があります。
さらに、状態が良ければ高額での買取が期待できるため、シャネルの「ココマーク」や「マトラッセ」が付いたアイテムは、まさに手放す時も価値が下がりにくい定番モデルと言えます。
エルメスのバーキン・ケリーは唯一無二のリセール率

ブランド品は一般的に購入価格より売却価格が下がることが多いですが、エルメスの「バーキン」や「ケリー」は例外的に高いリセール価値を誇ります。
希少性と人気の高さから、人気素材やサイズであれば購入時の価格を買取金額が上回ります。
さらにバーキン・ケリーは、長年にわたり安定して需要があり、常に定価以上の価値を維持していることが最大の魅力です。
とくに、「よりリセール性の高い一品を選びたい」という方は、素材選びが重要なポイントになります。
バッグごとのおすすめの素材は、下記の動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
中古市場でも高評価の限定モデル
安定した人気の定番モデルに比べ、限定モデルは相場の予測が難しいとされます。しかし、中には発売から年数が経っても高値で取引される名品も存在します。
ここでは、実際にバイヤーが高評価をつける限定モデルの実例をご紹介します。
ヴィトン × 村上隆|20年を経て再熱した伝説コラボ

ルイヴィトンと日本人現代アーティストの村上隆とのコラボアイテムは2003年、2004年、2008年に発表され、カラフルなモノグラムに桜やチェリーのモチーフなどが大きな話題を呼びました。
そして2025年、初コラボから20年を記念して“リバイバルコレクション”が登場。もともと古くても人気のあるコラボアイテムでしたが、この再登場をきっかけに、当時のオリジナルモデルの人気も再燃して市場相場が高騰しています。
価値が上がっている注目モデルの例

ルイヴィトン モノグラム チェリー ポシェット アクセソワール M95008
定価:88,000円(2005年)
グッチ × ヒグチユウコ|独特の絵本のような世界観

画家・絵本作家のヒグチユウコとグッチのコラボは、2018年のチルドレンズコレクションを皮切りに、たびたび展開されてきました。
ネコやウサギなどの幻想的な動物モチーフが多く、独特の世界観に魅了されるファンが続出しています。中には定価を上回る価格で取引されているアイテムもあり、今なお注目度の高いシリーズです。
ロエベ × スタジオジブリ|展覧会をきっかけに再注目

ロエベとスタジオジブリによるコラボは、2021年の「となりのトトロ」、2022年の「千と千尋の神隠し」、2023年の「ハウルの動く城」と、3年連続で展開されました。
さらに2025年、原宿で開催された「ロエベ クラフテッド・ワールド展」では、ジブリ作品をモチーフとした空間展示も行われ、話題を呼びました。
コレクター需要が強く、今後の相場上昇も十分に期待できるポテンシャルの高いコラボです。
まとめ|限定品をお持ちなら、まずは相場をチェック
まず大前提として、ブランド品は「自分が本当に欲しい」と思えるアイテムを選ぶのが一番です。
ただし、将来的に少しでも高く売りたい、購入時に近い金額で手放したいと考えるなら、「定番モデル」を選ぶことをおすすめします。
とはいえ、希少性の高い「限定モデル」や一部の復刻コラボなどは、想像以上の高値がつくケースもあるため、まずは現在の相場を確認するのがおすすめです。
定番は中古市場でも安定した需要があり、結果として高額査定につながりやすい傾向があります。
retroでは、定番・限定を問わず、最新の市場動向を踏まえて査定を行っています。
LINE査定なら、写真を送るだけで気軽に「いま売ったらどのくらいか」がわかりますので、ぜひご活用ください。
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