PLEATS PLEASE × アーティスト|中古市場で注目の激レアアイテム特集
2024.11.27
PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEのアーティストコラボアイテムは、その革新的なデザインと希少価値から、ファッション愛好家やコレクターの間で高く評価されています。
ブランド初期の1995年には、日本を代表するグラフィックアーティストの横尾忠則とのコラボが実現しました。
その後、1996年から1998年にかけて展開された『Guest Artist Series』では、森村泰昌や荒木経惟といった名だたるアーティストとのコラボもしたことで、大きな注目を集めました。
さらに2010年代には『Art Collaboration Series』として、永井一正や田中一光といった日本を代表するアーティストともコラボが実現し、その魅力を広げました。
これらのアイテムは中古市場でもプレミア価格がつき、アートとしてもファッションとしても価値の高い一品として注目されています。
本記事では、各シリーズの特徴や市場で特に人気のアイテムを詳しくご紹介します。
お手元の希少アイテムの価値を知りたい方や、買取を検討されている方へのお役立ち情報です。
「Guest Artist Archive」横尾忠則とのコラボ(1995年)
出典:Casabrutus
1995年、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEは、日本を代表するグラフィックアーティスト横尾忠則(Tadanori Yokoo)との革新的なコラボレーションを展開しました。
このシリーズは「Guest Artist Archive」として展開され、ブランド初期のアートコラボレーションとして注目を集めました。
横尾忠則ならではの大胆な色彩とシンボリックなモチーフが、プリーツ素材のユニークなテクスチャと見事に調和しています。
特に話題を呼んだのが、宇宙をテーマにした「ミレニアムクリシュナ」シリーズです。
- PP02-JH110(左・オレンジ)|買取目安:100,000~110,000円
- PP02-JE101(右・ブルー)|買取目安:50,000~60,000円
複雑なパターンと鮮やかな色彩が美しいコントラストを生み、現在も中古市場で高値がつけられるアイテムとして注目されています。
このコレクションは、アートとファッションの融合を象徴する存在であり、ファッション史に名を刻む一品として現在も高い評価を受けています。
「Guest Artist Series」とは?
「Guest Artist Series」は、1996年から1998年にかけて展開されたPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEのコレクションで、著名アーティストとのコラボレーションにより生まれました。
このシリーズでは、森村泰昌や荒木経惟、ティム・ホーキンソン、蔡國強といったアーティストが参加し、アートの要素をファッションに取り入れた革新的なデザインが特徴です。
それぞれのアーティストが持つ独特なスタイルをプリーツ素材に落とし込み、ファッションの枠を超えてアートとしても楽しめるアイテムが誕生しました。
- No.1|1996年 森村泰昌(YASUMASA MORIMURA)
- No.2|1997年 荒木経惟(NOBUYOSHI ARAKI)
- No.3|1998年 ティム・ホーキンソン(TIM HAWKINSON)
- No.4|1998年 蔡國強(CAI GUO QIANG)
No.1 森村泰昌(1996年)|ドミニク・アングルの絵画『泉』と融合する新たな美
森村泰昌がインスピレーションを受けたのは、19世紀フランスの巨匠ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの名作『泉(1856年)』です。
この作品は、女性の裸像が水を注ぐ姿を描いたエレガントな構図で知られていますが、森村の手により大胆に再解釈されました。
森村は、自身の顔をモデルにした逆さまの肖像を加え、赤い網目模様に包まれた斬新なビジュアルへと昇華させました。
他にも女性像を逆さまにして背後から抱き寄せるようなユーモラスかつ挑発的なグラフィックアートを転写プリントしました。
これにより、『泉』が持つ古典的な美の枠を越え、新しい視覚的価値を獲得しました。
このデザインは、PLEATS PLEASEの特徴であるプリーツ素材に見事にマッチし、独特な質感とともにアートとしてもファッションとしても楽しめるアイテムに仕上がりました。
当時、このコレクションは国内外で話題を呼び、今では希少価値の高い一品として中古市場でも高値で取引されています。
No.2 荒木経惟(1997年)|独特なエロス『色少女』と自写像『アラーキー』
PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEの『Guest Artist Series No.2』は、写真家・荒木経惟とのコラボレーションとして、1997年に発表されました。
このシリーズは、荒木の持つ挑発的かつエモーショナルな作風と、三宅一生の革新的なデザインが融合した、まさにアートとファッションの枠を超えた作品群となりました。
代表作『色少女』と、彼自身を被写体としたセルフポートレート『アラーキー』がプリントされたアイテムです。
『色少女』は、鮮やかな色彩と官能的なモチーフが特徴で、見る者に強烈な印象を与える作品です。
これがPLEATS PLEASEの独自のテクスチャと組み合わされることで、動きの中で変化する視覚的な魅力を最大限に引き出しています。
一方、『アラーキー』のセルフポートレートは、彼のユーモアと大胆さを体現するような独創的なデザインで、見る者を圧倒します。
さらに印象的な作品の一つが、ひまわり柄のプリントが施されたアイテムです。
ひまわりは、荒木の人生観や作品において特別な意味を持つ花です。
強烈な太陽の光に向かって伸びる姿から「生命力」や「前向きさ」を感じさせる一方、彼の写真作品では、その美しさに潜む一抹の儚さも表現されています。
このようなモチーフが、PLEATS PLEASEの特徴的なプリーツ素材にプリントされることで、衣服全体が生命そのもののエネルギーを宿したかのような独特の存在感を放っています。
荒木のコレクションは全てノースリーブのデザインであることも特徴で、腕を大胆に見せるデザインは、荒木の写真作品が持つエロティシズムや挑発的な雰囲気とも共鳴しています。
No.3 ティム・ホーキンソン(1998年)|人体構造をアートに昇華した異色のデザイン
『Guest Artist Series No.3』では、アメリカの現代アーティスト、ティム・ホーキンソン(Tim Hawkinson)とのコラボレーションが実現しました。
ホーキンソンは、人体や構造物をモチーフとしたユニークなアート作品で知られ、その斬新な視点がPLEATS PLEASEのアイテムに反映されています。
このコレクションでは、人間の骨格や体の構造をイメージしたデザインが特徴的です。
身体の一部を彷彿とさせるプリントや、身体の動きを際立たせる立体的なシルエットは、ファッションと人体のつながりを強調しています。
ティム・ホーキンソンとのコラボレーションは、PLEATS PLEASEの『Guest Artist Series』の中でも特にアバンギャルドな試みとして評価されています。
このシリーズを通じて、三宅一生が追求する「衣服=アート」というコンセプトがさらに深化し、多くの人々を魅了しました。
No.4 蔡國強(1998年)|火薬による爆発的エネルギーとアートの融合
『Guest Artist Series No.4』では、アーティスト蔡國強(Cai Guo Qiang)とのコラボレーションが実現しました。
蔡國強は、プリーツ生地の上で、伝統的な中国の龍の形に火薬を爆発させました。
その後、焼け跡が商品化された作品にデジタル印刷しました。
そのアートの中に込められたエネルギーと動的な美しさが、PLEATS PLEASEとのコラボレーションにおいても見事に表現されました。
このシリーズでは、爆発的なエネルギーを象徴するグラフィックや、炎や煙のようなダイナミックなプリントが特徴的です。
蔡國強の独特な「爆発」のテーマは、プリーツの動きと相まって、まるで衣服そのものがエネルギーを放出しているかのような印象を与えます。
このデザインは、単なる視覚的なインパクトだけでなく、アートとしての深い意味を持っています。
「Guest Artist Series」はどのシリーズも高価買取対象です。
状態はもとよりトップス、ワンピースなどのアイテムによっても買取金額は変わってきます。
以下が買取金額の目安となりますので、ご参考ください。
<買取目安>
カテゴリー | 中古品 (B・ABランク) | 中古美品 (A・Sランク) |
---|---|---|
トップス・パンツ | 30,000円 ~ 50,000円 | 60,000円 ~ 80,000円 |
ワンピース | 70,000円 ~ 80,000円 | 90,000円 ~ 140,000円 |
オーバーオール | 70,000円 ~ 80,000円 | 90,000円 ~ 140,000円 |
「Art Collaboration Series」とは?
「Art Collaboration Series」は、2010年代にPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEが展開したアーティストとのコラボレーションシリーズです。
永井一正や田中一光など、日本を代表するアーティストが参加し、プリーツプリーズが誇る高いデザイン性と、アーティスト独自のビジュアルアートを組み合わせることで、ファッションに新しい視覚的価値を加えました。
これらのコレクションは、アートの要素を取り入れたデザインが特徴で、特に田中一光の写楽・浮世絵が描かれた作品は中古市場で高い評価となっています。
- 2014年 永井一正(KAZUMASA NAGAI)
- 2016年 田中一光(IKKO TANAKA)
永井一正(2014年)|ユーモラスな動物モチーフのアートウェア
2014年、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEは、日本を代表するグラフィックデザイナー永井一正(Kazumasa Nagai)とのコラボレーションを発表しました。
永井一正は、日本の伝統と現代性を融合させた独自のデザインで国内外に広く知られるアーティストであり、その象徴的な動物モチーフがこのコラボレーションでも注目を集めています。
このシリーズでは、永井が手掛けた「LIFE」シリーズの動物図案が採用され、独特の色彩や形状がPLEATS PLEASEの素材とシルエットと見事に調和しています。
鮮やかな色使いや大胆な構図は、着る人の個性を際立たせ、まるで動くアートのような印象を与えます。
<買取目安>
カテゴリー | 中古品 (B・ABランク) | 中古美品 (A・Sランク) |
---|---|---|
トップス・ブラウス | 20,000円 ~ 25,000円 | 30,000円 ~ 45,000円 |
ワンピース | 50,000円 ~ 70,000円 | 80,000円 ~ 120,000円 |
田中一光(2016年)|プリーツに宿る日本美のモダンデザイン
2016年、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEは、日本のグラフィックデザイン界を代表する田中一光(Ikko Tanaka)とのコラボレーションを発表しました。
田中一光は、伝統的な日本美とモダンデザインを融合させた作品で国際的に高い評価を得ており、その象徴的なデザインがPLEATS PLEASEの素材に命を吹き込みました。
このシリーズでは、田中の代表作である「芸者」や「日本的構成美」をテーマにした図案が用いられています。
鮮やかな色彩と大胆な幾何学的構成が特徴的なデザインは、動きのあるプリーツ素材と一体となり、まるで着るアートのようなインパクトを与えます。
<買取目安>
カテゴリー | 中古品 (B・ABランク) | 中古美品 (A・Sランク) |
---|---|---|
バッグ | 30,000円 ~ 50,000円 | 60,000円 ~ 70,000円 |
大判ストール | 30,000円 ~ 60,000円 | 70,000円 ~ 90,000円 |
トップス・ブラウス | 30,000円 ~ 60,000円 | 70,000円 ~ 90,000円 |
ワンピース・羽織り | 100,000円 ~ 140,000円 | 150,000円 ~ 180,000円 |
特に、伝統的な要素をモダンに再解釈したデザインは、国内外のコレクターやファッション愛好家に強い支持を受けております。
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