ボロボロブランド品も高価買取|高く売る方法
2024.06.23
- こんなボロボロのブランドバッグや洋服なんと欲しい人いないわよね…
思い入れがあるけど、思い切って処分しようかしら?
実は、傷や汚れが目立つアイテムでも、ブランドの価値や市場の需要によっては思わぬ高値がつくお品物もあります。
この記事では、破損している(いわゆるジャンク品)と言われるようなボロボロのブランド品でも買取可能な理由や高価買取のコツを解説します。
尚、高く売るためには “交渉力を上げる” のが一番手っ取り早い方法です。
実践的な交渉術は下記の記事でまとめております。
高価買取に向けて参考にしていただけましたら幸いです。
- 【関連記事】ブランド買取で高く売るための交渉術
査定士目線で実際にあった交渉で効果的だった実例を紹介
>記事について詳しくはこちら
【査定士目線】買取可/不可の判断基準
査定士としてお品物の査定をしておりますと、稀にお客様よりこのようなご意見をいただきます。
- 状態が悪いので他社では買取を断られました…
ですが、買取業者によってはご使用感が強いお品物(以下、ボロボロ)の場合は、お断りするケースがあるようです。
では、どのような状態だと「買取不可」となってしまうのでしょうか。
- どんなにボロボロでもブランド品なら買い取ります!!
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修理不可能と判断されたお品物
弊社は使い古してボロボロでも破損部分を修理すれば使用できるブランド品なら修理費用を想定して査定金額のご案内をしております。
例えば、よくファスナープルの引き手が破れているこちらのバッグ↓
ルイヴィトンのスピーディという定番バッグです。
調べるとヤフー知恵袋でも同じような状態で修理を検討している方がいました。
参照:ルイヴィトンのスピーディの修理について|ヤフー知恵袋
引き手の交換は修理費用で5,000円程になりますので、修理費用分を減額してその他の状態も確認してから査定金額をご案内している。このようなイメージです。
このような引き手ヌメ革の破れ程度ならどこの業者も買取を断ることはないと思いますが、ご使用感が非常に強いと修理して再利用も不可能という判断になってしまう可能性があります。
私が以前買取しましたバッグで他社は買取不可だったお品物の中には、バッグの底面がパックリと破れてバッグに入れたものが全部出てきてしまうような状態のものがありました。
では、「買取不可にならないように先に修理すればいいんじゃないの?」と思う方もいると思います。
ですが、そうとも言い切れない場合があります。
改造品と判断されたお品物
ブランド公式の修理ではなく民間の修理屋さんにお願いした場合は、修理の内容によっては改造品と見なされて買取不可となる可能性があります。
「社外修理=買取不可」ということではなく査定前に社外修理していても買取は可能なのですが、買取業者によってはお断りになる可能性があるということです。
修理して今後も使い続けるならそれでもいいのかもしれませんが、修理後に売る目的で依頼する場合は、自己判断で修理するのはオススメしません。
その場合は修理依頼前にLINE査定のような写真で事前査定できるサービスを利用して、修理前と後で見積もりがどれくらい変わるのか先に確認してみましょう。
たいていの場合は、時間と修理費用をかけたわりには買取金額に大きな影響はありません。
ボロボロブランド品でも高額買取の理由
それでは、なぜ破損しているようなボロボロの状態のお品物でも、買取業者は積極的に買取強化しているのでしょうか。
その理由を正直にお話ししますと、ブランドによってはきれいな状態のお品物よりもボロボロのお品物の方が儲かるからです。
- ボロボロなのに何で儲かるの?
どうせ買取後の売値も二束三文なんじゃないの?
ですが、意外とそうでもないんです。
実は古くてボロボロでも人気が高く高値で売れるお品物も沢山あります。
それでは、どんなお品物が思っていたよりも高値で売れるのでしょうか?
さっそく見ていきましょう。
圧倒的な人気により需要が高い
弊社は渋谷区表参道の青山学院大学通り沿いにオフィスがあるのですが、少し足を延ばせば高級ブランド店が立ち並ぶケヤキ並木通りがあります。
高級ブランドも様々な種類がありますが、ボロボロでも高価買取できる人気ブランドは「エルメス」「ルイヴィトン」「シャネル」の3ブランドです。
この3ブランドであれば、古いお品物でもリセールが良い傾向にあります。
修理して再利用したい需要も高い
高級ブランドは誰もが憧れる人気ブランドである限り、定価は年々値上げしています。
特にコロナ以降は各社の値上げが過熱したこともあって、近年では新品で買うことを躊躇される方も増えてきている傾向にあります。
そのような状況だからこそ、リユース品の需要も年々高まっています。
ヴィンテージとして需要がある
「古い=安い」ではない理由としてよく話題になるのが、人気デザイナーが携わっていた時期の作品は根強いファンがいるということです。
例えば、エルメスの場合は “マルジェラ期” の衣類が代表的です。
- ✅マルジェラ期とは? 1997~2003年にデザイナーのマルタン・マルジェラがデザインを行っていた時代のこと
マルジェラ期の衣類の中でも “ヴァルーズ” という、洋服の中心をV字でザックリと切り込みを入れたデザインのお品物は特に人気が高く、シミや汚れがあっても高価買取が期待できます。
エルメス マルジェラ期 ヴァルーズ ブラウス
- 汗シミや汚れが強いブランド古着も大歓迎!!
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続いて、ルイヴィトンの場合は、昔から定番の形のモノグラムバッグが高価買取の傾向です。
ルイヴィトンのバッグで一つ例をあげますと、ボロボロの定番バッグとしてはバケツバッグとも言われている「バケット トートバッグ」です。
こちらのバッグはPMサイズとGMサイズの2サイズがあるのですが、小さいサイズのPMが特に高価買取になります。
古いバケットバッグは十中八九、内側の塩化ビニル樹脂の素材が湿気で加水分解することで、ベタベタになり、ボロボロ剥がれてきています。
ですが、このようなボロボロの状態のバッグでも買取目安で15,000~25,000円になります。
- 【関連記事】ブランドバッグのベタつきを取る方法
元クリーニング屋が教えるベタベタなバッグのお手入れ方法
>記事について詳しくはこちら
最後に、シャネルも1990年代の衣類やバッグ、アクセサリーで人気のお品物が沢山あります。
衣類ならツイード素材にココマークやグリポア(カラーストーン)、チェーンなどシャネルらしいモチーフが付いているセットアップやジャケットが人気です。
バッグは定番デザインのマトラッセが愛称のクラシックフラップバッグでしたら古いお品物でも年々買取価格が上がっております。
いずれも、ボロボロの状態でも高価買取対象です。ご売却を検討される際は、ぜひお問い合わせください。
【注意】査定前にやらない方がいいこと
前記の章でも少し触れている内容も含まれますが、下記項目はお客様の声でよく聞く事例となります。
自己判断で社外修理をする
ブランド公式以外で社外修理をしてしまうことによってお品物の評価を下げてしまうことがあります。
ボロボロの状態のまま買取に出すよりも修理した方が高価査定になると思われるのはよくわかります。
実際に修理をした方が良かった場合もありますが、基本的にはブランド公式以外で修理した場合は、評価が下がります。
具体例として、シャネルの長財布(リカラー:補色)されたお品物で解説させていただきます。
画像のお品物は元はベージュ色の長財布を外側を全面黒色にリカラーしております。
- ✅リカラーとは? 使用に伴ってバッグや財布など、剥げて色が落ちてきた部分に色付けして目立たないようにする修理
外側と内側で黒とベージュのバイカラーになっており、ここまでくると修理というよりも改造に近い状態です。
リカラーしていない状態でしたら、ご使用感があっても買取金額で20,000~30,000円ほどは最低限あるお品物ですが、この状態だと買取金額の目安は4,000~8,000円ほどになります。
続いて、こちらも正規修理ではなく、社外修理されたルイヴィトンのトートバッグです。
修理内容は持ち手が破れてしまったので、ボンドで貼り付けたという状態です。
見たところ社外修理でボンド貼りして直したとしても、またいつ破れるかわからない処理方法です。
このような修理内容では、例え修理して使えるようになっていても、またいつ破れてもおかしくないので、修理前の破れていた状態と買取目安金額はほぼ変わりません。
修理費用が無駄になる可能性があるので、事前に買取店に問い合わせすることをオススメします。
高級クリーニングをする
高級な衣類はきれいな状態を維持するためにクリーニング代も高級になります。
お客様に伺った話にはなりますが、高級ブランドの洋服を沢山持っている方でクリーニング代だけでも年間100万円近くなるという方もいらっしゃいました。
査定に出す前にお品物をきれいな状態にしておくのは査定金額UPにつながるのは間違いありません。
ですが、高級クリーニングともなると、お品物によっては「買取金額がクリーニング代にも満たない…」ということもあります。
実際にあった例になりますが、エルメスやシャネルブティックが顧客にも紹介している高級クリーニングに “レジュイール” というクリーニング店があります。
このレジュイールは料金表がないクリーニング店で、お品物の状態を一点一点確認してから料金を出しています。
古いお品物で色褪せやシミが強い状態でクリーニングに出したので、クリーニング代も高額になりました。
色褪せやシミが目立たない状態になったとしても旧モデルということもあり、買取金額はクリーニング代に満たない結果になりました。
このような事が起こってしまうことがあります。
そのため、査定前に高級クリーニングに出すことはオススメしません。
まずは、クリーニングに出す前の “ダメージがある状態” で買取金額がいくらくらいになるのか無料査定で確認しましょう。
とはいえ、お品物はキレイな状態であれば、高額査定につながりやすくはなります。
クリーニングに出さなかったとしても掃って取れるような目に付く汚れは最低限落としてから査定に出すと良いでしょう。
まとめ|ボロボロでも人気商品は高価買取
今回はボロボロのブランド品の買取基準や高価買取になるブランド、査定前にやらない方がいいことを紹介しました。
買取不可になる可能性があるのは、
1.修理不可能と判断されたお品物
2.改造品と判断されたお品物
そして、ボロボロのブランド品でも高価買取になるのは、
エルメス・ルイヴィトン・シャネルの3ブランド。
お品物の特徴としては、ブランドのモチーフがわかりやすいデザインであること
査定前にやらない方がいいことは、
1.自己判断で社外修理をする
2.高級クリーニングをする
上記の通りでした。
今回の内容に加えて価格交渉もやれば更に高価買取に近づきます。
ブランド買取の交渉テクニックについても気になる方はこちらをご参考ください。
【有料級】ブランド買取で高く売るための交渉術|具体的な方法公開
これまでお客様より「破れてるブランドバッグなんてもう捨てちゃったわよ!」と何度か言われてきました。
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ぜひ一度、弊社に問い合わせしてみてください。
この記事を書いた人