【カルティエ】パンテールの価格急上昇!?相場推移と最新動向を徹底解説
2025.12.14

カルティエの定番ウォッチとして長年支持されてきた「パンテール」
1983年頃に登場し、2008年に一度生産終了となりましたが、根強い人気を背景に多くの要望を受けたのか、2017年に待望の復活を果たし現在に至ります。
このパンテールが近年の中古市場において、かつてと比べて価格水準が明らかに変化しています。
中でも、金無垢モデルを中心に取引相場の上昇が目立つ状況です。
本記事では、パンテールの価格動向に変化が生じている背景や、現在の市場の動きを解説します。
購入や売却を検討する際に、相場を把握するための参考情報としてご覧ください。
パンテールとはどんな時計?

パンテールは、カルティエを代表するレディースウォッチの一つとして長く親しまれてきたモデルです。
ブレスレット一体型のケースデザインが特徴で、時計でありながらジュエリーに近い存在感を持っています。
誕生は1980年代。モデル名の「パンテール」はフランス語で豹(ヒョウ)を意味し、しなやかさや力強さをイメージしたネーミングとされています。
実用性と装飾性を兼ね備えたデザインは当時から評価が高く、現在でもカルティエの定番モデルとして位置づけられています。
なぜ直近で相場が上昇しているのか
直近の相場動向を見ると、パンテールは全体的に価格水準が上向いています。
その背景としてまず挙げられるのが、カルティエの継続的な価格改定による値上げです。
実際に、パンテールの中でも定番モデルのひとつである “WSPN0019(現行品番:WSPN0012)” を例に見てみると、2021年7月の価格改定以外は定価が段階的に値上げされていることが確認できます。
| イメージ | モデル名 | 定価推移 |
|---|---|---|
![]() | カルティエ ミニ パンテール SS QZ WSPN0019 |
| 時期 | 定価 | 変動金額 | 変動率 |
|---|---|---|---|
| 2021年1月 | ¥418,000 | — | — |
| 2021年5月 | ¥434,500 | +¥16,500 | +3.9% |
| 2021年7月15日 | ¥396,000 | −¥38,500 | −8.9% |
| 2022年5月9日 | — | — | — |
| 2022年7月29日 | — | — | — |
| 2022年11月15日 | ¥445,500 | +¥49,500 | +12.5% |
| 2023年4月17日 | ¥478,500 | +¥33,000 | +7.4% |
| 2023年10月17日 | ¥495,000 | +¥16,500 | +3.4% |
| 2024年5月21日 | ¥577,500 | +¥82,500 | +16.7% |
| 2024年11月6日 | ¥577,500 | ±¥0 | ±0% |
| 2025年5月14日 | ¥616,000 | +¥38,500 | +6.7% |
| 2025年9月10日 | ¥649,000 | +¥33,000 | +5.4% |
加えて、今年は特に相場への影響が大きくなっている要因として、金相場の高騰が挙げられます。

金相場の上昇により、金無垢モデルは素材価値も加わって価格が上がっています。
コンビモデルでも同様の上昇傾向が見られ、過去の値上げと相まって多くのモデルの中古相場が引き上げられています。
過去から現在までの中古相場動向
パンテールの中古相場は、長い時間をかけて段階的な値上げを重ねてきたことで、これまで緩やかな上昇を続けてきました。ただし、近年はその上昇ペースが明らかに加速しています。
リセールという観点では、ステンレススチール(SS)製の定番モデルが昔から安定して高いパフォーマンスの傾向があります。
しかし、価格の伸び幅という視点で見ると、金素材を使用したモデルの上昇が目立っており、短期間で相場が大きく動いている点が特徴です。
以下は、パンテールの中で人気の主要モデルで買取目安の推移を比較して見ました。

ミニ パンテール SS QZ
WSPN0019
(WSPN0012)
WSPN0019
(WSPN0012)
買取目安(未使用)
| 年 | 未使用 AB~Aランク | リセール率 | 価格上昇率 (2020→2025) |
|---|---|---|---|
| 2020年 | ¥300,000 ¥200,000~¥250,000 | 約71.8% 約47.8~59.8% | AB~未使用 +50.0%~60.0% |
| 2025年 | ¥450,000 ¥300,000~¥400,000 | 約69.3% 約46.2~61.6% |

パンテール SM SS YG
QZ W2PN0006
(W2PN0018)
QZ W2PN0006
(W2PN0018)
買取目安(未使用)
| 年 | 未使用 AB~Aランク | リセール率 | 価格上昇率 (2020→2025) |
|---|---|---|---|
| 2020年 | ¥500,000 ¥400,000~¥450,000 | 約58.3% 約46.6~52.4% | AB~未使用 +60.0~80.0% |
| 2025年 | ¥900,000 ¥720,000~¥800,000 | 約60.9% 約48.7~54.1% |

パンテール SM YG QZ
W25022B9
(WGPN0059)
W25022B9
(WGPN0059)
買取目安(Aランク)
| 年 | AB~Aランク B~ABランク | リセール率 | 価格上昇率 (2020→2025) |
|---|---|---|---|
| 2020年 | ¥450,000~¥600,000 ¥400,000~¥450,000 | 約26.7~35.6% 約23.8~26.7% | B~Aランク +217~278% |
| 2025年 | ¥1,700,000~¥1,900,000 ¥1,400,000~¥1,700,000 | 約41.6~50.5% 約50.5~56.4% |
このように、直近では金無垢モデルの価格上昇率が特に高いことが確認できます。
リセール率は、現在の定価に対して現時点の買取相場を基に算出しています。発売時期に近いタイミングで購入された場合は、現在の買取相場が購入金額とほぼ同等となるケースもあり、高額での売却が期待できます。
新旧モデルの違い
パンテールは1983年の登場以降、国際的な品番体系の変更や細かなマイナーチェンジに伴い、時代ごとにリファレンス(型番)が切り替わってきました。
実際に現物を見比べると、新旧モデルでは細部の印象に違いが見られます。ここからは、そうした違いのポイントと、それが中古相場にどのような影響を与えているのかを整理していきます。
①仕上げ
こちらは、パンテールのSMサイズにおけるステンレススチール(SS)×K18イエローゴールドのコンビモデル、旧型 Ref.W25029B6 と現行モデル Ref.W2PN0013 の比較画像です。
旧型のW25029B6は、ステンレス部分のケースにヘアライン仕上げ(一定方向に細かな線状の加工を施す仕上げ)が採用されています。
一方、現行のW2PN0013ではケース含めて全体がポリッシュ仕上げ(鏡面仕上げ)へと変更されました。
その結果、現行モデルは時計としての印象に加え、ジュエリーとしての華やかさがより際立つデザインとなっています。
尚、W25029B6の文字盤には「レイルウェイ(Railway)」が確認できませんが、同一型番でも有る場合と無い場合が見られるため、文字盤デザインの違いについては割愛します。
②リューズ
パンテールは、ジュエリー感覚でも身に着けられる腕時計として知られていますが、なかでもミニパンテールは、その美しさを優先した設計となっており、旧型 Ref.W25034B9 は裏蓋のボタンを細い棒で押して時刻を調整する仕様になっています。
一方、現行モデル Ref.WGPN0048 では一般的な腕時計と同様にリューズが備えられ、時刻調整もリューズ操作で行えるように変更されています。
③バックル
パンテールのバックル形状は、主にこの3パターンに分けられます。中央に配置されているタイプが、2017年以降に製造された復刻モデルに採用されているバックル形状です。
一方で、旧型モデルはサイズによって仕様が異なり、ミニサイズの旧型が(画像左)、SMサイズの旧型が(画像右)となります。
いずれも同じパンテールでありながら、年代やサイズによって細かなデザインや使い勝手に違いが見られます。こうしたバックル形状の違いは、モデルの判別や相場を読み解くうえで参考になるポイントの一つになります。
まとめ|相場が上向く今こそ、売却チャンス!
パンテールは、長期的に見ると緩やかな相場上昇を続けてきましたが、近年は価格改定や金相場の高騰が重なり、中古市場でも価格水準が一段引き上げられています。
特に金無垢モデルやコンビモデルでは、短期間で相場が大きく動いている点が特徴です。
こうした傾向を踏まえると、現在の相場は売却を前向きに検討しやすい局面に入っているといえます。
もし購入後そのまま保管しているパンテールがあれば、無料のLINE査定で今の買取相場を確認してみてください。
また、買取査定の際には、以下の2つのポイントにご注意いただけますと幸いです。
- 1.電池切れの影響
パンテールはクオーツ時計のため、電池切れのまま査定に出すと「動作確認できない不動品」として扱われ、査定金額が低くなる可能性があります。久しぶりに出す場合は、事前に電池交換をしておくことで減額リスクを抑えられます。 - 2.モデルや細部の状態
同じモデル名でも旧型・新型で買取相場が異なる場合があります。LINE査定は写真1枚からでも可能ですが、時計全体の写真に加え、裏蓋やバックルなどの細部の写真も複数枚ご用意いただくと、査定金額の誤差を減らし、スムーズなお取引につながります。
現在、retroではカルティエのパンテールを買取強化中です。
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